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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■中小企業の味方?信用保証協会さま
 中小企業が、金融機関から借り入れをする場合、余程実績が良いか、担保がある場合を除いて「信用保証協会の保証付」を要求される。これは、法律に基づいた特殊法人で、各都道府県と、一部の政令都市にある。会社や、経営者に万一の場合は、代わって(代位弁済という)金融機関に返済してくれるので、金融機関としては、この保証があれば、絶対安心な融資となり、即刻実行してくれる。

 共産党さんが、「我々の要求で出来た」と自慢されている(本当は、役人が提案して、議会で共産党以外の会派が賛成した予算案で出来た)大田区制度融資も、区は「あっせん書」を出すだけで、結局のところ、信用保証協会さまが、OKしてくださるか、にすべてがかかっている。東京都の融資の場合には、信用保証の額の上乗せが、運用上されているが、区の融資には、それすらない。ただ一つのメリットは、金利が安い、信用保証料(融資額の1%程度)を区が後日、返還してくれること、だ。 

 ところが、この保証協会の保証をもらうためには、審査があり、悪名高い代表者の個人保証はもちろんのこと、配偶者、場合によっては、第三者の連帯保証、担保提供も要求される。結果、経営している会社が破綻した場合は、金融機関は、全額回収できるから安心だが、経営者は、その後、信用保証債権回収鰍ニいう会社から返済を督促されることになる。結局、金融機関に代わって債権回収をする仕組みである、と解すれば、中小企業の味方なのか、と疑問がのこる。

 ただ、回収については、大変良心的で、これは民間金融機関の比ではない。債権者の収入に応じた無理のない返済計画で相談にのってくれる。
かくいう私も、一昨年、23年間経営した会社を、9.11テロの影響で廃業し、現在、東京と、神奈川県信用保証協会に長期返済中である。

 とすれば、やはり、中小企業の味方か。
08月08日(金)
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