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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■橋下徹講演会「憲法改正」@大阪
サンケイ新聞や自民党が憲法草案を発表した。なぜ橋下はこれに反対なのか。国家を護る義務なんて憲法で定めるものじゃない。気持ち悪い。権力を持った僕らが「国家を護れ」とは口がさけても言えない。憲法の中に価値観や国の理念などいれてはいけない。権力者を抑制する無機質なものでいい。
国家を愛せない人々がいる。国家を愛せないのには理由がある。それを憲法で「愛せ」というのはおかしい。「家族を大切に」そんなのは当たり前で憲法に入れるのは余計なお世話だ。「家族を愛する法律を作れ」と権力者に要求するならわかる。
安倍さんは、「王様が暴れ狂っていた時代なら権力者を憲法で縛る必要があるが、今はそんなことはない。国家のあるべき姿を示す必要がある」と言う。
今、憲法があるから北朝鮮や中近東のように国民に銃を向けるようなことが自衛隊使っておきない。もちろん、日本人の常識もあるが、もし暴れ放題でよいということになればフランス革命時代のようになる可能性がある。
僕は権力の本質はフランス革命当時と一緒だと思っているので、憲法は基本的に権力者を縛るもので、国民を縛るものではないと思う。憲法は思想書ではないのだから無機質でよいので価値観など入れるべきではない。僕はサンケイや自民党草案は賛成できないし、気持ち悪いと思う・
現憲法の第99条憲法擁護義務の項には「国民」とは書いていない。国民の皆さんは憲法に縛られることはない。憲法に縛られた権力者が作った法律に縛られる。朝日、毎日のように国家は悪と考えるのもおかしいが、サンケイと朝日の間のような考えがそろそろ必要だ。国民には責任を持ってもらうが強要はしない、というような。
韓国の裁判所が朝鮮人戦時徴用で日本企業に賠償命令を出す可能性がある。このことは二国間で解決済みの問題だが、この根本には慰安婦問題がある。サンケイや保守層は、慰安婦問題はないと言い、朝日らは謝れ!と言っている。これでは解決しない。
僕は、世界各国の軍隊は戦時中、女性を性の対象として女性を必要としていたでしょ、日本だけじゃないと発言した。慰安所はヨーロッパでも韓国にも、米軍が進駐した日本にもあった。そう発言すると朝日、毎日は「橋下、慰安婦必要」と書く。無論、慰安婦の方たちが大変な環境におかれていたことは反省し、二度とそのようなことが起きないようにしなければいけない。しかし、自分の国のことが正しく伝わっていないことには政治家は発言しなければならない。
今、アメリカの主要都市に「慰安婦像」が建てられ、その裏にはいかに日本軍がひどいことをしたか、事実と違うことが書かれている。アメリカが本当に日本の同盟国だったら、こんなもの即刻撤去するはずだ。保守系の政治家や論客たちは国内では元気いい発言をしているが、海外に対しては黙っている。なぜか?僕のように叩かれるからだ。
この問題を正しく世界に発信することが大切だ。
いささか長い紹介になってしまったが、すべてを伝えきれていないし、私の筆記と記憶から書いたので正確ではないので、橋下氏の真意が伝わらなかったら私の責任である。
朝日、毎日に対する考え、慰安婦問題の大部分、はだしのゲン問題などは大いに共感するが、憲法に国のあるべき姿、理念を入れることに「気持ち悪い」とする考えには違和感を覚える。
米国製の現憲法にも前文で「あるべき姿」が書かれているではないか。国民的議論を経て、日本国のあるべき姿を新たな憲法に書くことは決して「気持ちの悪いこと」ではないと思う。
また、米国内の慰安婦像の撤去については、保守系地方議員有志(私も)連名で米国オバマ大統領あて抗議文を駐日米国大使館に託したところである。決して黙ってはいないのだ。
ただ、日本維新の会所属の支部長たる私が、橋下共同代表個人の意見すべてに対し賛意を示すことができないのは、大きな組織である以上当然のことで、その溝を埋め、政党の組織としての合意を創っていくことが肝要かと思う。また、北朝鮮と違って、このような意見を発言出来ることも組織の健全性の証だろう。日本維新の会が、毎日新聞のような「好き嫌い」で判断しない大人の組織として成長していくことを確信したい。
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08月30日(金)
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