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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■さようなら大田区議会!最後の一般質問
大田区内業者は無論のこと、我が国の企業の99%が中小企業です。「中小企業対策」といえば「融資制度」に話が行く、「商店街対策」といえば「補助金」になる、そんな古い施策では、激動の時代には対応できません。対症療法ではなく、抜本的な解決法を見出す必要があります。売上増に連なるビジネスサポート機能の充実やベンチャー支援制度等の見直しが必要です。中小企業に対する信用保証制度も改善しなければなりません。保証料を支払いながら、破綻した経営者は、死ぬまで債務を払い続ける現制度は、私を含む志ある中小企業経営者の再挑戦を阻害しています。基礎自治体である大田区だけでは解決できない問題ではありますが、今後ぜひとも再挑戦が可能な制度設計のご検討をお願いするものであります。

次に心に残るのは、独居老人・親亡き後の障がい者の方々が安心して暮らせる仕組みづくりについてであります。大田区では、特別養護老人ホームの待機者が1500名を超えています。大田区も民間が建築する、グループホーム、軽費老人ホーム、老人保健施設等への支援を行っていますが、まだまだ足りません。また、親御さんが亡くなった後の障がい者の方々の入所施設もまったく足りません。施設建設だけに頼るのではなく、在宅で安心して暮らせる仕組みづくりの策定が急務であります。

また、入札改革についても道半ばであります。                      
大田区の一部入札について、業界団体内で事前調整、所謂談合が行われたとの情報が、区議在任中の13年間、複数回寄せられました。
大田区予定価格の95%を超える効率の落札や、不落随意契約も後をたちません。昨日の区長の答弁では、必ずしも23区の中では高率ではない旨のお答えがありましたが、全国的に見れば、まだまだ高水準にあります。
区内業者優先、大田区からの受注実績優先の制限付き競争入札では、入札改革はなかなかすすみませんし、業者の価格競争力の増強も望めません。価格、実績、区内などの条件を点数化する総合評価方式の導入など、入札改革の取り組みを今後も行っていただきたいと思いますが、その取組みとご決意をおうかがいいたします。

次に子供たちが日本に誇りを持ち、精神文化を高められる区立学校教育についておうかがいいたします。

戦後の公立小中学校では全国的に「自虐的歴史教育」が横行しています。「日本は悪い国だ!悪い国だ!」と教えられた子供たちが、自国の未来に夢を持てるでしょうか。「あなたらしければいい」という理由の、「わがまま個人主義教育」の結果、「人のために働く、生きる」という、我が国の伝統的精神文化が壊され、家庭が崩壊しています。守るべき伝統文化を学び、祖先を敬い、礼節を守る教育が求められています。

そのような時に、大田区教育委員会が育鵬社の歴史・公民教科書を23区で唯一採択したことはおおいに評価すべき偉業であると、採択に賛成された教育委員各位に謝意と敬意を表するものであります。今後も、子供たちが、日本の歴史に誇りを持って、自らの将来に夢を持てる公教育を大田区からすすめていただきたいと念じてやみませんが、そのお取組みをおうかがいいたします。

最後にイジメ対策についておうかがいいたします。
残念ながら、大田区の区立小中学校においてもイジメが行われております。報道になるほど大きなものは発覚しておりませんが、小さなイジメで悩んでいる子供たちがこの瞬間にもいるのです。イジメ対策を一部の担任教員や生活指導教員に委ねるのではなく、大田区全体として「イジメは絶対許さない」との姿勢を示し、専門的チームを創設すべきと考えますが、取組みへの決意をおうかがいいたします。
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以上で質問は終わりますが、昨年3月11日に発生した東日本大震災の被災地において、私が東京都医療救護班の一員として気仙沼市、陸前高田市で活動した際の感動をお話ししておきたいと思います。


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11月30日(金)
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