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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■区長の給料下げるな!退職金下げろ!の反対討論
 松原区長は、さる4月の区長選挙において、他の有力候補者が「区長退職手当廃止」を公約にあげたことを受けてか「退職手当の見直し」を掲げられ当選をされました。当然のことながら、選挙の後に支払われる1期目の退職手当は「保留」をされ遡って減額されるものと思っておりましたところ、本年5月9日満額の2314万円、税引き後20236700円を受け取られました。

 今回の減額の考え方は「特別区区長の退職手当の平均支給額にあわせた」という、極めてお役所的な、多分お役人が作った基準でありましょう。その結果、23区中7位だった支給額は16位に下がったと事務方は胸をはりますが、順位や平均などどうでもいいことであります。

税 金の使い道として、納税者、有権者の「感覚」から乖離していないか、その監視役として信託を受けているのが我々議員であります。さきほどの2000円の給料月額の減額と同様に、区民感覚からは「言い訳」としか見えないのであります。

 さらに、あきれることに、この区長等の退職手当について、都区財政調整制度の中で「基準財政需要額」として2100万円余りが算定基準として示されているとの答弁がありました。まったく、東京都の余計なお世話であります。
このような、支給根拠が「みんなと同じ」などといういい加減なお手盛りのような退職手当は、そもそも廃止すべきであり到底賛成することはできません。
 
 討論の終わりにあたり、先日の議案質疑で議長より注意を受けた、竹原信一前阿久根市長のブログを再度読ませていただきます。

『「市長と議員が議論して物事を決めている」と、皆さんは思い込んでいる。しかし議会には議論がない。議会では議論をしてはいけない仕組みになっている。そのことを、議員を体験した人以外はほとんど理解できない。議会だから議論があって当たり前だと思うのが正常だ。しかし議会には議論がない。奇形が議会の通常、常識なのだ。奇形の民主主義だ。
 政治貧困の原因は、おそらくこの辺りにあるのだろう。議会では、市長や議員など、提案者が質問に3回だけ答えて、議員だけで多数決する。それだけだ。議員同士の議論をしてはいけない。繰り返して言う。議会には議論が存在しない。』
 
 どうか、賢明なる区議会議員の皆さん、区長の方ではないく、区管理職の方ではなく、東京都の方ではなく、大田区民の目線で議論を尽くし、本件2件の議案に反対の決意をされますよう、犬伏が伏してお願いをし反対討論といたします

12月06日(火)
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