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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■自民・公明は採択に反対!放射能測定の陳情
 いま、政治がすべきは内輪もめではなく、永田町の論理ではなく「現地現場主義」を貫くことであります。国政においては、兎に角、被災された方々の一刻も早い生活再建と、福島第一原発の安全な廃炉を目指さなければいけません。復興や原子力を政局にしてはならないのです。
 同様に、基礎的自治体である我が大田区のミッションは、区民の不安を払しょくする努力をすべき事であります。平時であれば「やりすぎ」ということでも、非常時の今では必要なことです。やりすぎる位、できることはすべてやり、69万区民の不安をなくすことこそ大田区が今すべき使命であり、それを後押しするのが我々区民から信託を受けた議員の、そして議会の責務であります。私たち、区議会議員は、議員になるまでは会社員や公務員だったり、商店主や中小企業の経営者という「フツーの区民」でした。国政を真似て、政党の勢力争いをしたり、所謂与党を気取るのは似合いません。
 我々議員は原子力のプロではありません。行政のプロでもありません。しかし、我々議員は、区民の声を聞くプロであります。区民が「不安」を訴えている今こそ、われわれの出番です。今回、陳情の採択までは頑なに「5ケ所の放射能測定で充分」と強弁していた大田区役所が、先週金曜日の閉庁後に、突如「全小中学校、保育園、公園の放射能測定をする」と発表したことは驚きでした。あの都市・環境委員会での「必死のやらない言い訳」はなんだったのでしょうか。「良くも悪くも」上が決めたことに従わざるを得ない、公務員の悲しさには哀れみすら覚えてしまいます。
 大田区管理職のみなさんは、区役所に入庁以来20年以上「上の指示に従い」「上を向いて仕事をする」訓練をされてこられました。大田区議会も長い間、所謂与党会派が取り仕切り「お役人がやりたくない陳情、請願」は不採択とし、「お役人がやりそうな陳情、請願」や、町会長や各種団体から出された陳情、請願は採択をすると思われる歴史が繰り返されてきました。
 今回は、「お役人が否定していた陳情趣旨」を、所謂与党会派である自民党、公明党が「ただ、反対」をする訳にはいかない、として、頑なに「放射能測定範囲の拡大」を拒んでいた大田区、特に教育委員を説得しての成果であろうと自民・公明党に心より感謝申し上げます。
 陳情の採否とは関係なく、陳情の趣旨が実現できたことは、まさに、名もない多くの「区民力」の成果であったと思い、その運動に敬意を表明するものであります。
 そこで、所謂与党会派である、自民党、公明党の議員各位にお願いであります。お役人は、みなさんの説得で「考え方を急変」したのです。この際、細かいことは抜きにして、本陳情4件を一括して、所管委員長報告の通り「採択」しようではありませんか。
 今年の4月に区議会議員選挙が行われました。新たな議員をお迎えして、どうか、大田区議会が大田区管理職が「区長」や「上を見る」という意思決定プロセスから脱却し「区民のほうを向く」大きな転換期となる後押しをしようではありませんか。区民力という、区役所やお役人に対する「大きな津波」の防波堤に区議会がなってはいけません。
 本件陳情に「反対」をされるであろう、自民党16名、公明党12名の区議会議員のみなさんに、心から翻意をお訴えして、所管委員会で正しい「議事進行の動議」を連発した私、犬伏秀一の賛成討論といたします。

06月20日(月)
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