ID:98044
いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
[1480543hit]
■悪夢の本会議最終日
区役所を後にして、蒲田駅西口へ向かう。帰宅困難滞留者がそこらじゅうに溢れていた。まだ、大田区職員の姿は見えない。JRのシャッターには「避難所は工学院」と書いてあるが、銀行ATMなどに、多くの方が避難していた。そこで「工学院に避難所があります」と、さけんでまわった。
東口にまわると、そこには大田区の腕章をした職員が4、5名見受けられた。「区民ホールに避難所がある」とアナウスしたほうがいい、と進言したが「聞かれれば答える」雰囲気だったのは残念。
東口の避難所、区民ホールアプリコに向かう。先日、我が党の講演会を行ったばかりの場所だ。1500名収容の大ホールの客席にはすでに目視で800名近い人々が座っていた。防災担当課長の姿が見えたので「毛布があったほうがいい」と、専門家(彼女は消防庁の出向)に対し、なんとも僭越な進言をしてしまった。
蒲田駅周辺は、区役所に近いこともあって、区職員が大勢対応している。そこでアプリコを後に、地元の六郷特別出張所に向かう。ここは、所長の判断で駅前にある出張所ロビーを避難所として開放していた。
すでに数名の方がソファーに座っていた。なんと、カウンターの上には暖かいお茶とインスタントコーヒーが用意されているではないか。たかだかのことだが、有事にこのような配慮が出来る心遣いは素晴らしい。
この出張所の近くには、第一京浜国道があり、20時半現在、その歩道は隙間のないほど神奈川方面へ歩く人々で溢れていた。これは、深夜に向かって疲労困憊した方々が、避難所に殺到する可能性がある。入り切れない事態を想定し、地元町会長を訪ね町会会館の鍵を借用して、所長に預けた。
出張所隣の本屋さんのご主人は、自ら新橋から2時間かけて帰って来たのに、私と一緒に、駅で途方にくれている「帰宅困難者」に声がけをして、出張所に誘導してくれた。
国道近くの飲食店のご主人は「難民割引」として、安価で飲食物を提供してくれた。また地元の電設会社社長は、避難所でテレビの映像が見れるよう、深夜にも関わらず配線材料を提供してくれた。
定食屋の看板娘さんは「何か出来ることはないか」と、町会会館に避難民が来た場合のお茶いれや、おにぎり提供を約束してくれた。さらには、独居高齢者の家を安否確認に歩いてくれた町会役員さんなど、まさに「地域」の底力を見せつけられた夜だった。
町会会館で、軽い夕食をご馳走になって、帰宅したのは、すでに日付が変わったころだった。しかし、まだまだ区職員さんたちは働いている。なかには、お子さんのいるお母さんやお父さんの職員さんもいる。一刻も早く家族のもとへ帰りたいだろう。しかし、家族より住民の安全確保のため働いている。日頃は、何かと対峙する立場だが、本当にありがたい。多謝!!
***チェーンメールへのご注意byいぬぶし***
地震に付随して、様々な真偽不明のチェンーメールが広まっています。関東大震災でもデマが多く流れました。チェーンメールは第三者にまわさず、ご自身で止める良識と勇気を持ってください。正しい情報を政府発表や報道で確認してください。
にほんブログ村
上記二つのバナーをクリックして頂くとランキングがあがります!
03月12日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る