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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■1500万円の無駄遣い!議案反対討論
 続いて、90号、91号議案について申し上げます。この2件の条例改正案は今述べた蒲田開発事業株式会社に大田区職員たる公務員を派遣できるようにするためのものです。派遣する職員には蒲田の開発につき担当させる、との情報が漏れ聞こえてきますが、私の一般質問、ならびに議案質疑の「いつ、誰を(属性)、何人、いくらの給与で、なんのために、いつから派遣するのか」との疑問にも、「条例改正が議決された後に具体的内容につき検討する」という、なんとも無責任な場当たり的な答弁が返ってまいりました。庁内所管課や蒲田開発事業株式会社どこに聞いても具体的なプランがわかりません。
 蒲田開発事業株式会社は、大田区OB9名が細々と区営住宅の営繕などを主とした業務を行っており、国庫補助の京浜急行の委託事業は、丸投げをして手数料収入を得ているのが実情です。そんな会社に公務員を派遣するということは、大きな政策転換であります。その政策転換の理念もビジョンも「後で考える」という無責任、議会軽視の条例は問題です。ひょっとして、すでに具体的な計画が一部の方の頭の中にあって、この場では開陳しないとしたらさらに問題の根は深くなります。
 いままで永年にわたり区長与党として、区政を、区理事者の発言を支えてこられた区政与党と言われる議員各位には、今一度われわれ議員の、議会の使命を考え直して欲しいのです。ここ、議会は大田区の意思決定機関であり、お役人の諮問機関や追認機関ではありません。国政においては、脱官僚を標榜された民主党が政権を取り政治主導の改革をすすめようとしています。その具体策は必ずしも賛成するものではありませんが、国会が主体的に政策を決めよう、との動きは歓迎するものであります。
 地方とて同じであります。いままで、なんでもかんでもお役人が政策を決め、議会は追認をしているという全国の地方議会もこの機会に変わるいいチャンスでありましょう。どうか、良識ある大田区議会議員各位が、それぞれの良心に基づいて、与党かどうかではなく、区民の.目線にたって、このような1500万円も多く税金を支出しなければならない土地取得の手法、ビジョンや具体策のまったく示されない第三セクタ−への大田区職員派遣のための条例改正案には「ノ−」と議会の権能を示そうではありませんか。
 本議案に賛成を予定されている議員各位のご再考を強くお願いして私の反対討論といたします。

10月01日(木)
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