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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■議員の親族企業が50億円落札!はんた〜い!
結果はどうあれ、4区の議長さんが見ても、議員の親族が大型案件を受注することは、法令上は問題がないとしても、倫理、道義上どうなのか、ということでありましょう。
また、河津議員ご本人は、武道の道を説かれる指導者でありますから、微塵の疑惑もないと信じておりますが、周辺がこの区議会の重鎮のご子息が経営する会社に余計な配慮をする恐れは払拭できません。
先ほど他の討論でもご紹介しました、平成20年9月22日の総務財政委員会において、株式会社河津建設が、自己破産したアゼルと共同企業体を組み落札した大田区立特別養護老人ホ−ム外壁改修工事についての質疑の一部を見てみましょう。この工事は、予定価格1億5350万円で落札率99.9%という高率、もはやどんぴしゃりの価格で落札したものであります。
奈須委員:これは予定価格を知っている人というのは、区役所の中でどなたなのですか。
井出経理管財課長:予定価格は、事案の決定に関与する者だけでございます。
奈須委員:だれかということは。
井出経理管財課長:経理管財課長、総務担当部長、副区長、それからこの案件については区長、それからあと事案決定に関与する課長並びに部長でございます。
奈須委員:それはどなたですかと聞いているのですけれども。
井出経理管財課長:施設管理課長、まちづくり推進部長だったと記憶しています。
入札を所管する経理管財課長の、事前に通告のない奈須委員の追及に答えた言葉は真実だと思います。予定価格を知っている区職員は、区長、副区長、総務担当部長、経理管財課長、施設管理課長、さらには、まちづくり推進部長。また、起工課つまり所管する課の職員も見積価格は知っているというのです。
が、不思議なことに、さる6月5日の本会議における私の「ロアリミット、これ以下だと失格になる最低制限価格と大田区予定価格は誰が知っていたか」との質疑に対し、野田副区長は「区長が封筒に入れ厳封して金庫に入れた」「区長しか知らない」と答弁されました。
井出経理管財課長の詳細な答弁と随分と違っているではありませんか。誰をかばって、何を隠そうとしているのでしょうか、野田副区長は。それとも、井出経理管財課長がウソの答弁をしたとおっしゃるのでしょうか。どちらも議会における答弁であり、議事録に残されております。しかるべき場において、どちらかを訂正して頂かなくてはなりません。
これらの事情から判断して、予定価格も最低制限価格も多くの大田区管理職及び一般職員が知ることが出来ると思われるのです。とすれば、いかに高い倫理観をお持ちの地方公務員であっても、ついつい口がすべったり、独り言を言ったりする可能性は否定できません。
その中にあって、より高い倫理性を要求される区議会議員が、いかにご子息の経営する会社であったとしても、予定価格などを聞くはずもありません。
千葉市長、厚生労働省、各知事の逮捕などを見るにつけ、公職にある者は、契約にかかわることに触れるべきではないと思うのであります。地元で実績のある株式会社河津建設は関連会社に不動産会社も営まれ、河津章夫議員も会長賞を贈り社員さんを表彰、激励するなど、公共工事を受注しないでも十分成り立っていくであろう、りっぱな優良企業です。どうか、せっかくの議員としてのご功績を、瑣末な問題で疑問をもたれることのないよう、出来れば本件のご辞退をお願いしたいところであります。
以上、申し述べました理由から本議案には反対をするものであります。どうか、議員各位には、議会の重鎮のご関係ということもあり、なかなか反対しにくい心中はお察し申し上げますが、そのことが、私は河津議員ご本人はもとより、ご子息の会社の為でもあると強く信じているのであります。どうか、反対の意見にご賛同賜りますようお願いし討論を終わります。
06月17日(水)
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