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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■大田区の入札に異議あり!議案質疑全文
3.このような高率な落札は、どこからか予定価格が洩れている、と考えるのが常識ですが、それは設計委託会社からでしょうか?それとも、区職員のつぶやきでしょうか?また、なぜ、洩れるとお考えですか?
4.設計委託会社とは秘密保持契約を結んでいますか?
5.一昨年「入札改革」を進言し、熱心だった経理管財課長が外郭団体に左遷されましたが、理由は何ですか?
このような異常な高率落札の契約議案に、良識ある多くの議員の皆様も疑問を感じて頂くことを強く願い、私の質疑といたします。
河津章夫議員が、地方自治法の規定により除斥(退席)
続いて第73号議案仮称大田区体育館改築建築工事請負契約について質疑いたします。
本件は、区内、準区内3社を含む4社共同企業体での受注が条件で、上位一社は、共同格付け順位50位までのゼネコン、準ゼネコンと定められました。ところが、通常、このような共同企業体での出資比率、言い換えれば利益の配分割合は、第一位の企業が50%以上となることがほとんどで、60%としている自治体もあるのです。それは、長期にわたりその施工責任を負う、という重責ゆえであります。
ところが、今回は一位が45%、2位25%、3位20%、4位10%と、地元への配慮が大きく出された比率になっています。その結果、所謂ス−パ−ゼネコンと言われた業者は、営業活動すら行わなかったのです。彼らにインタビュ-して理由を問うたところ「金も人も出さず、口と手だけ出す大田方式で45%では魅力がない」とのことでした。さらに、別のゼネコン担当者に聞くと「ゼネンコンは最近、法令順守、コンプライアンスが強く、危ない橋は渡らない。適正な競争には参加したいが、この案件については地元業者から当社は断られた」と、残念がっておりました。
そこで、うかがいます。この一位の企業の出資比率に対して低率な出資割合は、どのような経緯で決められたのでしょうか。
また、ロアーリミット、最低制限価格は、事前に公表されていないにもかかわらず、それは85%で、今回落札した共同企業体が、ロアーリミットに近い数字で落札する、と、事前にまことしやかに流されていました。先ほども、予定価格が漏えいしているのではないか、との疑問を呈しましたが、本件においても、ロアーリミットと予定価格が漏えいしていると疑わざるを得ないのですが、ロアーリミットと予定価格は、区役所と民間で誰が知っていましたか教えてください。
もうひとつ心配があります。本件共同企業体第3位の企業、株式会社河津建設は、言わずと知れた、大田区議会の重鎮、河津章夫氏のご子息が経営する会社であります。勿論、見識、倫理観に優れた河津議員とそのご子息のことですから、なんらやましいことはないものと信じておりますが、他はそうは見ないのではないでしょうか。
また、ロアーリミットぎりぎりでの契約には、過去の例から、専決処分での増額が出てくる可能性が高いことが明らかです。本件であれば、2億5千万円程度の「予期せぬ出来事」が建築工事中に発生するのでしょうか。さきほど質疑をしました第76号議案の電気設備工事では、すでに温暖化対策のソ−ラパネルの追加工事が「予期せぬ出来事」として予定されているという情報もあります。
区民の大切な税金の使途につき、疑義が生じないよう、職員や委託業者にはくれぐれも「李下に冠を正さず」の例えのごとく、梨畑に帽子を持って入ることのないよう、また、せっかくの河津章夫議員の区議会議員としてのご功績とご人徳を、まわりの、余計な雑音により汚すことのないよう要望しておきます。
06月08日(月)
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