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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■平成21年度予算賛成(?)討論
しかし、多くの職員は、区長に対するロイヤリテ−で公務員になった訳ではありません。パブリックサ−バントとして、公務職場を選ばれたのではないでしょうか。ただ、長期にわたったトップダウン管理の結果、考えることをしない、言われたことしかしない管理職が多く育ってしまったことは、20年間の弊害でありました。
さらには、新区長の衣と言葉を借りた執行部の皆さんが、区現職管理職は勿論、関係外郭団体、社会福祉法人の人事にまで踏み絵を迫っていると、とのうわさを聞くにつけ、マコトに恐ろしい思いをするのです。本日、閉庁間際には、管理職の異動内示が発令され、議会後には今年度で区を去る方々を迎えての懇談会が開催されます。風聞聞くところによれば、野田副区長が定年退職をされる方々にまで、再就職先や再雇用を示し松原区政への踏み絵を迫ったという話までマコトしやかに流れております。勿論、学生時代に「権力こそ敵」とばかり、この国を憂いて真剣に行動されていた見識高い野田副区長や、区職員の権利を執行部から守るために組合幹部として必死に活動していたご経験を持つ遠藤経営管理部長などが、そのような行為をするはずもなく、単なるウワサ話だと思われます。しかし、火のないところに煙はたたないはずです。
学校現場や、心理療法の現場においては「DVやイジメは伝播する」と言われております。DVを犯す夫は、実は幼児期から親に虐待を受けていた、というものであります。今執行部中枢にいらっしゃる皆さんは、旧政権においてイジメとは言わないが、冷遇を受けていた時期がありました。そのことを、伝播してはなりません。自らがやられたから、お返しなどと思われたとは言いませんが、そう見られたとしたらあまりにも大人げがないではありませんか。
古くは連合赤軍や国鉄の一部の労組、旧ソビエト連邦、中国共産党、北朝鮮労働党など、その政権や組織維持のためなら粛清という恐ろしい行為さえも行っていました。これも、ここで粛清しておかねば、いつか倒されるかもしれぬ、との脅迫観念からと思われます。私は、松原政権が、これと同じとは申しませんが、先日の予算特別委員会でも読み上げた、大田区職員さんの落書きにあったように、踏み絵で維持している政権や組織は、結局は「裏切り」で倒されることは歴史が証明しております。
松原区長!区長に期待して投票した民意は、今のような状態を望んでいる訳ではないと思います。今一度、ご自身が最初にご当選されて感じた「お役人との違和感」「お役所でのカルチャ−ショック」を思い出していただきたいのです。そのうえで、民の常識、さらには、忠誠心ではなく、仕事で人事を行い、性急に旧政権時代のものをぶっ壊すような組織改正などには慎重になっていただきたいのです。
大田区は、そして大田区職員は区長や一部執行部の私物ではありません。5000名の職員には、それぞれの家族がいて、それぞれの思いや人生があります。その人生観や思いを「忠誠心」という、戦国時代のような感覚できりさってはなりません。いま区長のまわりに擦り寄ってくる人々は、区長という肩書きがなくなり、松原さんになった時、はたして同じように親しく付き合ってくれる人々でしょうか。
区長のご見識とその優しい微笑みが、すべての大田区職員に注がれ、職員が仕事で評価され明るく働ける職場であることを願っております。民間ではCSがブ−ムの感がありますが、最近ではESこそ大切とも言われております。すなわち、従業員満足度の高い職場を作ると、従業員は自然とCSお客様満足度を高くする、というものです。大田区職員の満足度が高まれば、結果として区民の満足度が高まるのではないでしょうか。
さて、最後に、日本共産党から提出されました一般会計予算編成替えを求める動議については、その趣旨には大いに賛成するものであります。私は、区議会議員がその見識を深めるために海外に出かけることには大賛成でありますが、はたして、公費、税金を使って行く必要があるのか、甚だ疑問であり、区民納税者の理解を得られるものとは思えません。したがって、私は3期10年の間、一度もこの海外視察に参加したことはございません。
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03月25日(水)
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