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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■報復人事?いえ適材適所ですby大田区長
氏は「出世自体を目的にしてしまうと、善悪の違いもわからなくなり、人を裏切ったり、収益増大のために周囲の人々に迷惑をかける」と断じています。その結果、会社にとって役に立つこと、自分の出世にとってプラスになることがすべての判断の基準になる、というのです。こうした考えは、人生の100%が会社や役所という人にありがちだ、とも述べています。
 さて、このような視点で大田区のこれまでの人事を見てみると、はたして宇宙の進化の気流や宇宙の摂理にあっていたでしょうか。あえて私は「否」と申し上げたいのです。勿論、人事は首長の専決事項であります。そして、誰一人心から信じられる味方なしに、突然、区役所の外から飛び込んできた新区長には、旧政権の重鎮は「敵」に思えたのかもしれません。
 確かに旧政権の人事は様々な意味でとても厳しいものでした。だからこそ新区長には、ロイヤリテイ−や新旧どちらか、という視点ではなく人事配置を考えていただきたかったのです。
区役所で課長なのか、部長なのか、そんなことは100年後には何の意味を持たないことは誰もが知っています。それよりも、自らの良心とSomething Greatさん、すなわち宇宙の摂理に恥じない生き方を私は尊敬するのです。
 そこでおうかがいいたします。過去1年余りの間に行われてきた人事異動につき、どのような価値判断、基準で行われてきたのでしょうか。そして、それは区長ご自身が判断されてのことでしょうか。
 また、社会福祉法人池上長寿園の田崎前理事長に対し、野田副区長、遠藤経営管理部長、森総務担当部長が「辞職」を迫ったところ、「理事会マタ−」だと突き返され、区OBの嶋理事をもってして「理事長解任動議」を出させた、との情報があります。実際、この嶋理事は「経営管理部長から強い要請があった」と周囲に漏らしています。区長はご存知でしょうか。
 区執行部の意思で新理事長に就任された区OBは、インタ−ネット上では職員と思しき人々から「仕事をせずに読書三昧」「朝礼では、仕事に関係ない経済批評ばかり」とネット上で批判されています。はたしそうなのでしょうか。
 さらには、加藤代表監査委員に対しても遠藤経営管理部長が酒の席で、野田、秋山両副区長が区役所内で、それぞれ辞任を強要したと聞いております。監査委員は地方自治法第197条の2の定めにより、職務上の義務違反、非行があると認められた場合で、議会における公聴会を開催したうえでなければ意に反して罷免されないのです。特に、議員選出の委員ではない識見を有する者としての、加藤監査委員への辞任強要は、区政への監査制度を蔑ろにするものであると危惧するのです。両副区長は、松原区長のご指示だと言っているそうですが、まさかそのようなことはないと思いますが、区長いかがでしょうか。
 我々議会が同意した、細嶋前教育長の辞表提出も同じような経緯と聞いています。百歩譲って、区長が推薦し議会が同意した人事につき、政治的判断から辞任を要請するとしたら、区長自らが礼を尽くしてお引取り願うのがわが国の礼儀作法のしきたりであろうと思います。それを、元の部下であった者が辞任を迫るとしたら、あまりにも僭越、役人である以前に人として悲しくなってしまいます。区長の意思でしょうか。この方々は「区長にキズがつく」ことを理由に、辞任要請を区長に代わり行っているとのことですが、まったく筋違いだと思うのは、私だけではないはずです。
 区長!私は、様々な会合を通じて都議会議員だったあなたと交流をし、最後の都議選では地元の演説会で応援弁士も勤めました。自民党の区議会議員の支援がほとんどない中、あえて応援をさせて頂いたのはまさかお忘れではないと思います。しかるに、その新区長の人事政策がこのようなものであるとしたら、誠に慙愧に耐えないのであります。
 本当にあなたのマニフェストを実現するのに、田崎さんが、細嶋さんが、加藤さんが、さらには、区から遠ざけた参事級の方々が必要ないのだとしたら、民間出身の区長として礼を以ってその意を伝えるべきではなかったのでしょうか。そのことが、立派なリ−ダ−として評価こそされ、決して区長の権威にキズなどつけることはないでしょう。

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09月19日(金)
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