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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「オヤシロ物語」のこと
9時半頃起床。シャツへのアイロン掛けを終わらし、連休中に予定していた雑務を全て完了した。
その後、「オヤシロ物語」の動画撮り。通しで20分のプレイを1回練習して本番1回で終わり。アクション要素は無いが、コマンドを1回も間違うことができないのでそれなりに緊張したので、変に長引かずに助かった。
というわけで、「オヤシロ物語」(超OK)の感想を。
舞台は東洋の小さな島国ニッポン王国。未知の物質「波動」をエネルギーとする「波動生物」が人々を襲い、社会は大混乱していた。そんな中、波動を扱うことのできる「波動使い」と呼ばれる人々が現れ、社会の秩序を取り戻すべく「波動生物」と戦っている。主人公のアキラも波動使いだが、あまに任務に真面目ではなく、そんな彼女が名も無きオヤシロに派遣されたことからこの物語は始まる。
波動使いと波動生物との1対1の戦闘を主体としたコマンド戦闘式RPG。様々な波動生物と戦い、敵の体力を0にするのが目的。
コマンドは、敵に攻撃する波動攻撃、攻撃力を溜めるチャージ、敵の攻撃に当たらなくなる呪いの3種類が基本で、自キャラも敵も同じコマンドを使用して戦闘を行う。攻撃力は最初は低いので、チャージで累積して上げていき、十分に高くなったところで攻撃という流れとなる。攻撃を行うと、当たっても外れても攻撃力が初期値に戻る。敵の攻撃は呪いをかけてかわすこととなるが、呪いは2回連続では使用できない。そして、敵もこれらの全てを同じことをしてくる。ここで、敵の行動にランダム要素は無く完全に法則が決まっているので、行動を読んで戦術を組み立てるのが勝つためには必須となる。
戦闘と戦闘の合間には物語が展開し、特殊効果が得られるアイテムを購入したり、自キャラの能力を底上げする修行を行うことができる。
敵の攻撃を読んで、それに対応する行動で戦術を作り戦うという内容のRPGだが、この戦術を読むことを面白くしている要素が3つあった。
1つめは呪いが2回連続で使えないこと。呪いをかけるとどれだけ強い攻撃でも確実にかわせるが、次のターンでは無防備になってしまうという危険性を同時に有している。なので、攻略中には行動を読み誤ったり陽動に引っかかって呪いを無駄撃ちしてしまい、次のターンでやられるという目に散々遭わされるであろう。この悔しさが糧となり、より確実な戦術を編み出す意欲が湧いてくるのである。
2つめは、敵の行動が状態により変化すること。行動が完全にパターンの敵もいるが、例えば攻撃や回復をしようとすると必ず呪いをかけたり、こちらを一撃で倒せるまではチャージを続けたりと、自キャラの状態により行動を変えてくるような敵もいる。もちろんその条件は明示されないので、自分で見破らなければならない。この条件を看破してそれに応じた戦術を考えるのは非常に面白いものがあった。
そして3つめは勝利時の評価。敵に勝利したときに残り体力に応じてS++,S+,Sの三段階評価が得られるのだが、最高位のS++は体力が全快でなければならない。後半の敵になると攻撃を2回連続して行い被ダメージが避けられない敵も登場するので、S++を狙うとなると特殊行動の回復をさらに考慮した戦術が必要となる。もちろん、戦術はより複雑になるが、それを考えて結果が出たときの喜びは何物にも代えがたいものがあった。
戦術が組みあがるとあとはパターンになるが、敵は20体もいてそれだけ行動法則も多彩なので、そこに至るまでに戦術を考える過程を存分に楽しむことができた。
物語の方は、主人公のアキラが不真面目ながらも自分の使命に誇りを持ち、何だかんだで真摯に向き合うことで成長していく姿が描かれている。途中でライバルも登場したり、終盤には破滅的状況に陥ったりと、王道的な面白さを楽しめた。お供の波動生物のマヌがちょっと小言の多いお付の従者のようでまたいい味を出している。
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09月17日(月)
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