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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■続^3・「ELMIA」のこと
13時頃起床。お昼ご飯にしゃぶしゃぶ食べ放題に行くという豪遊っぷり。
「ELMIA」(AECRNIA)の感想を。
森に住む妖精「エル」と少女「ミア」の2人が主人公の2Dアクションゲーム。森の奥から溢れ出てきた瘴気のせいで倒れてしまった村の人々を救うために、小さな少女達が大きな冒険へと向かう。
操作はアナログパッドで、右スティックでエルを、左スティックでミアを同時に動かす。エルはミアから一定の範囲内を移動することができて、Rボタンを押すとエルのいる位置にミアがワープする。ワープはエルの移動できる場所なら上下左右どこでも可能で空中でも移動できる他、障害物もすり抜けることができる。このワープを活用して地形や障害を乗り越えて先に進み、その面の最後まで到達するのがゲームの目的となる(ボス戦ではボスを倒すとクリアとなる)。ただし、ワープをするにはゲージを消費する。このゲージは時間経過か、ワープヒールというアイテムを取ることで回復する。
エルはミアのワープ先になるだけでなく、敵に攻撃したり、仕掛けを作動させることができる。一方のミアは、ワープヒールやライフヒールなどのアイテムを取ることができる。また、エルは無敵だが、ミアは敵やダメージを受ける地形、障害物に触れると体力が減少する。体力が無くなるとミスとなり、その面の最初から再開する。また、水中で空気が無くなってもミスとなる。
ワープによる移動により独特の浮遊感を楽しめる作品。地面を歩いて進むよりもワープして進む方が遥かに速く、ワープが移動手段の中心となるが、縦横無尽に飛び回れる快適で自由度の高い浮遊感を一度でも味わえば、わざわざ地面を歩いて進もうなどと思わなくなるはず。それに、中盤以降は足場らしい足場も乏しくなり、ほとんど空中を移動して進むことになり、否応なくこの浮遊感を堪能できるようになっている。また、ワープはゲージを消費するので連続して行えないが、道中に多数配置してあるワープヒールを辿るように動けば連続してワープができて流れるような動きができる。これが、ワープヒールを取ったときの透き通るような綺麗な効果音と併せて、ワープして移動する楽しさを大いに盛り上げてくれた。このようにワープの魅力を引き立てるようにきちんと配慮をしてあるのがとても印象深かった。あと、2人を同時に操作するのは混乱しそうにも思えたが、実際にプレイしてみるとエルの操作がほとんどでミアの操作はワープ後の位置を調整する程度であり、思ったよりも簡単であった。
空中を自在に移動できる一方で、それを阻害する障害もゲームだから当然あるわけで、それは主には敵と障害物になる。敵は一定範囲を動くものと、拠点から湧き出るものがある。ただ、敵を倒す利点はあまり無いので、必要以上に倒すことは無い。障害物は棘の山や棘だらけの蔦や鉄球など、見た目からしていかにも触ると痛そうなもので、静止しているものもあれば動いているものもある。これらの障害に加えて、一定時間内に呼吸しないと空気が無くなりミスになる水中や、強制的に移動させられる気流が加わる。
難易度は、序盤こそこれらの敵や障害物の密度も低く快適な浮遊感を楽しめるが、中盤になると障害物の密度がそこそこ高くなる上に気流が加わって手応えが出始めてくる。そして、終盤は気流の影響下で障害物に挟まれた狭い通路を抜けたり、敵の拠点と鉄球が大量に配置された中を敵に追い回されながら鉄球を避けて抜けたりと、序盤の牧歌的な雰囲気などどこへやら。止まる暇を与えられない中でエルとミアを的確に操作して移動しなければならず、プレイヤーの操作技量を大きく問われる羽目になる。さらに難易度を高めているのが敵の動く速度が毎回ランダムに決まるという要素で、動きが完全にパターン化できないことで臨機応変な対応も要求される。序盤で高を括ると終盤で泣きを見る難易度調整で、攻略のし甲斐は十分であった。
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03月10日(土)
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