ID:98041
雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
[917442hit]

■「Magic Potion Destroyer」のこと
 10時半頃起床。昼と晩の2回、石岡のなか卯に行ってきた。晩のなか卯では、レアカードを入手できて僥倖であった。

 「Magic Potion Destroyer」(ARTIFACTS)の感想を。
 人喰い魔女に囚われた少女クローディアが魔女の館からの脱出を図るRTS。脱出を阻む敵を倒しながら、全30面の魔女の館を攻略する。
 操作はクリックで自機の能力のレベルを上げるのみ。能力はHP最大値上昇やMP最大値上昇、戦闘後HP回復量上昇、攻撃力上昇、攻撃回数上昇、攻撃補佐オーブ生成、属性倍率増加の7種類で、そのうち攻撃補佐オーブ生成と属性倍率増加の2つは特定の薬を飲んだときに使用可能となる。能力のレベル上昇にはMPを消費するが、MPの入手方法は自動回復と敵を倒したときに入手する2つがあり、後者の方が入手量が多い。
 ゲーム内容はこの自機の強化と敵との戦闘がほとんどを占める。遭遇から戦闘までは完全に自動で行われ、プレイヤーが関与する要素は一切無い。敵との戦闘に勝利するとHPとMPが回復し(難易度によってはHPの回復無し)、次の戦闘へと進む。ゲームの進行はWAVEゲージで管理される。ゲージは時間経過により増えていき、ゲージが一杯になるとWAVEが1つ増える。WAVEが増えるごとに敵が強くなり、入手できるMPも増えていく。このWAVEの進行速度は1倍、3倍、9倍を随時変更できる(難易度によっては選択できない倍率もある)。各面に決められた一定量のMPを解放するかWAVE100まで到達すると、その面はクリアとなる。WAVE100まで到達したときは、その面数と同じ分だけ魔女とのシンクロ率が上がり、主にエンディングに変化をもたらす。
 WAVEを1つ経過するごとに、調薬コストが1(EASYでは2)ずつ入手できる。WAVE2以降では各面の開始前にその前の面までに入手した調薬コストを消費して、各能力の初期値を強化する薬を飲むことができる。また、前述のとおり攻撃補佐オーブと属性倍率は、これらの能力に対応した薬を飲むことで使用可能となる。自機の能力不足を感じたときは、前の面に戻って調薬コストを稼ぎ、より多くの薬を飲めるようにすることも可能である(難易度によっては前の面に戻れない)。
 30面をクリアするとエンディングとなる。エンディングはクリア時の条件により5つに分岐する。敵との戦闘中にHPが0になると、ゲーム中での経過時間が増えてHPが全快し、そこから再開となる(難易度によってはゲームオーバー)。経過時間はゲームのクリア時の評価の1つになっており、短いほど高評価となる。

 前作「Magic Potion Explorer」のゲームシステムを受け継ぎ、進化させた内容。前作では全100WAVEの一方通行だったが、今作は全30面と細分化され、前の面に戻れるようにもなっている。一方で、資源管理に特化したゲーム内容は変わらず、入手したMPを各能力に配分して、敵に勝ち続けるように強化していくのを逐次行っていく。この、どの能力をいつ上昇させるかを戦闘状況を見ながら判断することがこの作品の面白さの根幹にあり、適切な能力上昇を行っていくことで長くその面に居られるようになることでその判断に対する手応えを感じられるようになっている。さらに、今作ではその面をクリアする引き際も自分で判断できる。能力の限界を感じたときはそこで切り上げるという判断も必要となるが、調薬コストの入手量との兼ね合いも考えなければならず、限界を見極めるという面白さも加わっている。
 この能力の強化であるが、レベル上昇に伴う能力量の増加が直線的ではなく指数関数的なので、レベルを上げるごとに能力の増加量も増えていき、高次のレベルでは低次のレベルに比べて能力の桁がいくつも増えるほどインフレを起こす。数字が増えるだけで面白さを感じるというのは「クッキークリッカー」が証明しているわけで、このインフレ度合いが能力を上げる楽しさに大きく寄与している。さらに、攻撃時の効果音も初期状態では「ズガッ」というのが攻撃回数が増えると「ズガガガガッ」と増えたり、画面の振動も長くなったりと、演出面でもその楽しさに拍車を掛けている。

[5]続きを読む

02月11日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る