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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「Voluptarma-少女と幼き淫魔」のこと
 7時半頃起床。そろそろ夏コミの準備を始めておこうと、荷造りをしたり散髪したり買い出しに出て午前中は終了。午後はカタロムをインストールしてサークルリストをインポート。

 昨日クリアした「Voluptarma-少女と幼き淫魔」(アリスマビノギオン)の感想を。
 牢の中で目覚めた少女ビオラ。記憶が無いままに脱出を試みるも、魔族に追われて瀕死となってしまう。死を覚悟した彼女を助けてくれたのは、同じ魔族である小さな少女。状況が理解できないまま、彼女の力を武器として少女は再びこの魔族の城からの脱出を図る。
 この作品は、主人公ビオラが淫魔のネイビィと共に魔族の城から脱出する探索アクション。操作は移動にジャンプ、攻撃、リロード、スキル、緊急回避。ネイビィは通常は銃に変化しており、魔力を消費して弾を発射することで攻撃を行う。弾は上下にも撃ち分けが可能。消費した魔力はリロードで回復する。スキルは強力な攻撃や補助的な効果で、スキル毎に設定された魔力を消費して使用する。スキルは5つまで装備でき、随時切り替え可能。また、戦闘の補助だけでなく、行動範囲を広げるための用途もある。緊急回避は敵の攻撃を受ける直前に入力すると、短時間無敵となり敵の攻撃を回避できる。リロードやスキル、緊急回避は、使用後にクールタイムが発生し、一定時間使用できなくなる。
 セーブが可能な場所では、ネイビィを人型に戻すことができる。人型になったネイビィは、ビオラの体力回復ができる。また、この状態ではネイビィを愛でる、躾る(という名の虐待)ことも可能。両者とも繰り返すことでビオラの強化に繋がるが、躾を続けるとネイビィが倒れてゲームが進行不能となる。
 ゲーム中にはアイテムを売る商人的な役割をするシャイエルという魔族も登場するが、アイテムを売買するにはまず戦闘で勝たなければならない。また、購入に必要なボス以外の敵からは入手できず、マップ内に隠されたものを地道に集めていくこととなる。
 敵を倒すと経験値が入り、経験値が一定になるとレベルが上昇する。レベルが上昇すると新しいスキルを覚える。また、ボスを倒すと行動範囲を広げるための操作が増える。その他、店やアイテムが入った宝箱、能力強化ができる地点もマップ内に点在している。これらを活用してビオラを強化しつつ探索範囲を広げて脱出を図ることとなる。敵の攻撃を受けて体力が無くなるとゲームオーバー。

 クリアに要した時間は3時間強と、探索物としてはさほど規模は大きくは無い。しかし、敵や仕掛けの密度は高く、マップの構造もかなり入り組んでおり、手応えは十分にあった。個人的に探索アクションに重要と思っている、マップ構造の意外性もしっかりしていた。やはり、意外なところでマップが繋がっていることへの驚きというのは、何度体験しても面白いものがある。
 序盤の地下牢は薄暗い中を魔族に追われる恐怖と共に進めることになり、ホラー色がとても強い。このままホラー的な雰囲気で進むのかと思っていたが、城に入った途端に視界が開けて探索アクション的な雰囲気に一転し、そこから先は最後までアクション色が強めの展開であった。とはいえ、探索範囲を広げて再度地下牢に戻ると、序盤では行けなかった場所に凄惨な光景が見受けられて狼狽えることも。個人的にはホラーは苦手なのだが雰囲気作りは上手かったので、この雰囲気が地下牢だけというのは勿体ないとも思った次第である。そして、終盤では愛の強さは人をここまで動かすものかと驚かされ、その後の劇的な展開からは終始目が離せなかった。さらに、その結末たるや、流れからするとある意味当然の帰結ではあるのだが、まさかゲーム開始当初にこのような結末を迎えるとは誰が想像したであろうか。マップの意外性と共に、物語の意外性でも楽しませてもらえた。
 この作品の特徴でもあるネイビィの存在だが、淫魔ということもあって常に愛情を求めてくる。なので、リロードは銃へのキスだし、人型の状態での交流もキスとか抱きしめるとか愛情表現が主体となる。ビオラの状況や、人間と魔族という種族差とか、いろいろな要素が背徳感を高めており、ちょっと刺激的なシステムであった。なお、躾は愛でるよりも短時間で強化ができるが、ネイビィが可哀想なことになるので私のプレイでは封印した。

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07月31日(日)
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