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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■休日のこと
珍しく上京。というのも、秋葉原のクラブセガに「マーブルマッドネス」があると知人に教えてもらったためである。
「マーブルマッドネス」は1984年のアタリの作品。ボールを転がしてゴールに運ぶという至極単純なルールに、そのルールに最適なトラックボールという操作系で、これほどまでに直感的にゲーム内容を把握できる作品もそうあるものではないかと。
勿論、ゲームとあるからにはすんなりとゴールまではたどり着かせてはもらえないわけで、行く手には様々な障害が待ち受けている。
ボールはガラスのような材質で、ある程度の高さから落ちるとそこが地面でも割れてしまう(当然ながら地面が無いと奈落の底に)ので、プレイヤーは道を踏み外さないようにボールを転がしていくわけだが、坂の先が断崖絶壁だったり、ボールと同じ位の幅の細い道が蛇行していたり、道が途切れているところを勢いをつけて飛び越えたりと、起伏に富んだ面構成で一筋縄ではいかせてもらえない。中には重力が反転していて上に上っていくような面もあり、地形自体に各面大きく特徴があって、それぞれがとても秀逸な内容となっている。
また、道中には滑る床や抵抗が大きく移動速度が落ちる床など様々な種類の床に加えて、ボールを吸い込む掃除機や、床からにょきっと出てきてボールを跳ね飛ばすハンマー、表れたり消えたりする足場など、多様な仕掛けも待ち受けている。これらの仕掛けは各面独自のもので、繰り返し出てくるものは床以外には無い。そのため、地形と合わせてそれぞれの面の特徴が非常に明確となり、各面とも違った面白さを味わうことができる。
さらには、自機よりもはるかに重く当ると弾き飛ばされてしまう黒いボール、触れると溶けてしまうスライム、近くを通ると飛び掛ってきて丸呑みにされてしまうワームなどの敵も存在し、より一層ゴールへの道のりを困難なものにしている。厄介な連中ではあるが、ワームは自機を丸呑みした後に舌なめずりをするなどその動きは中々愛嬌があって憎めないところも。自機のボールも、低い段差を落ちると気絶してお星様が回ったり(ピヨピヨという効果音付き)、割れたら小さな箒が出てきて掃除してくれたりと、こういうキャラの細かい動きによる演出も楽しいところがある。
ゲーム進行は時間制。時間があるうちは何度でもミスできるが、時間がなくなるとゲームオーバー。しかも、この時間設定が結構厳しく、落下や仕掛けを恐れて慎重に進んでばかりでは直ぐに時間切れとなってしまう。したがって、時には大胆で激しく、時には慎重で精密に、時にはその両方をというメリハリのある操作が求められる。トラックボールによる自由度の高い操作性により、自分の操作が直接ボールの動きに反映されるので、操作による手応えは非常に高い。複雑な地形や、敵や仕掛けを紙一重で避けて抜けられると実に爽快である。
グラフィックや音楽も、さすがに四半世紀以上経っているので古さは否めないものの、その質の高さは相当なもの。単純なルールと、これでもかという位ふんだんに盛り込まれた趣向で何度プレイしても飽きの来ない内容となっており、当時にして既にアクションゲームの完成系の1つともいえるほど完成度の高い作品である。勿論、今プレイしてもその面白さは全く遜色は無い。
プレイするのは10年振り以上だが、各面とも見た瞬間に攻略は鮮明に蘇ってきた。が、やはり寄る年波には勝てないわけで、操作が付いてこない(笑)。前述のとおりこの作品は激しい操作と精密な操作の両方を要求される。そして、激しい操作はそれこそトラックボールを叩きつけるような勢いで回すほど。なので、何回かプレイすると直ぐに腕が疲れてしまい精密な操作の精度が落ちてしまうのである。それに加えて、純正筐体でないので座ってプレイするため踏ん張りが効かない、時間設定が厳しいなどの条件が重なり、最終面までは到達できたもののどうしても時間が足りないというプレイが何度も続いた。一時は諦めようかとも思ったが、この機を逃してなるものかと何とか踏みとどまり、休憩を挟みつつ二十数回目のプレイで漸くクリア。この作品を存分に堪能できて大満足であった。
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08月07日(土)
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