ID:98041
雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
[920797hit]

■東方本のこと
 例大祭新刊の委託通販が一段落したようなので、いつものように感想文。

 先ずはいつものように一番の大当たりから。
・「Bonbonniere」(Lapin Asile)
 パチュリーの依頼で外の世界に探し物に出たアリスと、街に住む少女の交流を描いた作品。
 東欧風の街並みに、アリスの振る舞いや台詞、独白が程よく溶け込み、都会派魔法使いの魅力に溢れた内容となっている。少女との会話も気品があり、かと思えば押しの強さに負けてしまうという可愛い一面も見せてくれる。ちなみにこの少女、明るくて行動力があって押しが強いとまるで黒白の誰かさんみたいだが、素行は悪くない(笑)。作中には穏やかな時間が流れており、とても素敵な雰囲気で綺麗に纏まった作品である。
 タイトルのBonbonniereは、フランス語で砂糖菓子を入れる小箱とのこと。さしずめ、アリスが砂糖菓子で訪れた街が小箱といったところであろうか。今作は導入部でパチュリーの依頼はそっちのけであったが、今後の展開に大いに期待である。
 なお、今作者のサイトに行くと、丁度トップ絵がこの作品の雰囲気を掴めるものになっている。是非ご覧あれ。

 次に、前回同様「東方地霊殿」本。
・「ねこねこめいじ」(YC-TV)
 タイトルどおり、猫耳古明地姉妹の本。前作「歌宴地獄」でねこいしネタがあって、そのときも破壊力は抜群だったのだが、今作では姉妹共々猫耳で破壊力倍増である。お燐やお空以外のペットとのやりとりが無茶苦茶可愛い。
・「冬の終わりの寒い日に」(もいすちゃー)
 今作もマイクさん、マカロニさんの2本立て。
 マイクさんの方は、冬の博麗神社に訪れたさとりとお燐の話。冬服の二人が可愛いすぎる〜。あと、お燐の可愛い妄想に応えてあげるさとりが微笑ましくて素敵。お空ファンとしてはちょっと複雑な気持ちだけど、やはりさとりとお燐は似合うなぁ。
 マカロニさんは前作が良い話だったので、今作もそうかと思ったら思い切りギャグだった。ずるい(笑)。前作の印象が強いので読んでいる最中何とも不思議な気持ちに。
・「地ノ底ヨリ優シク」(並々食堂)
 さとりの一日巫女体験(笑)。いや、本人はちゃんとした意図があってのことだけど。
 巫女服のさとりの可愛さも相当なものだが、満面の笑顔とか、「霊夢さん、霊夢さん」という呼びかけとか、もうどうしろと。
・「お姉ちゃんは戦いは弱いけど」(Alte Notiz)
 さとりに心を読まれまいと使った道具が元で暴走した文とのドタバタ。
 何というか、タイトル勝ち(笑)。絵も話も、相変わらず勢いがあって小気味良い。
・「マイライフ・マイラブ」(KFC)
 魔理沙がさとりを地霊殿から連れ出そうと奮闘する話。
 終盤で魔理沙がさとりに心を開かせるための機転が面白かった。また、話の幕引きも見事。しかし、涙というのはどうしてこうも破壊力があるのか。
・「そして誰がいなくなるのか?」(さくSaku亭)
 「地霊殿」キャラ使用率で話を1本作ってしまうとは流石。文への愛に溢れている(笑)。

 では、それ以外。
・「かぜなきし(上)」(いよかん)
 「風神録」のプロローグ。上巻は諏訪子と神奈子の出会いが中心。
 様々なところで評判が高かったのだが、読んで納得。物語の構成もさることながら、全編に溢れる迫力は鬼気迫るものすら感じられる。これは必読といえよう。
・「キス・フォー・ザ・スター」(星空光臨)
 キスに興味を持った魔理沙が引き起こす騒動の話。乙女だぜ。
 こちらの霖之助×魔理沙への想いは相当なもので、今作も素敵にやきもきさせてくれた。魔理沙の役作りが上手いというか。あと、各所でのキスに対する講釈が種々雑多でこちらも楽しい。
・「サクライロガタリ」(airdrop)
 ちょっと怪談風味の桜の話。徐々に追い詰められる怖さは正しく怪談。さらに、鳥居すみさんの描かれる瞳は普段はとても可愛いのだが、今作ではその瞳が逆に怖さを演出している。そして、オチを見たときは、話的にも絵的にも見事であると心の中で喝采を上げてしまった。
・「赤ちゃんはどこから来るの?」(猫が九匹!)

[5]続きを読む

03月29日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る