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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「AtoA R.RegulusIII」のこと
一方で、この作品の売りである誘導ミサイルが自機からも撃てるようになったSRMについては、狙う際に操作が制限される危険度の高さに比べて攻撃力が低く、精々雑魚相手くらいしか活躍の場がない。SRMの使い勝手を良くすると射撃の出番が無くなってしまうので止むを得ないのかもしれないが、存在自体が従来の射撃+エイムアシストとかちあってしまう感が否めなかった。リゼのLRMの方は遠方からロックオンして接近した途端にミサイルを発射して先手を取るという独特の戦法を取ることができて、SRMに比べるとやや使い道は広かった。しかし、人型の敵への決定打どころか攻撃補助にもならないのはSRMもLRMも同じで、特に人型の敵との戦闘の比重が大きい今作では、やはり活用するのは難しいというのが正直なところである。
また、キャラ間の能力差が一段と大きいのが気になった。というか、リオンの攻撃力が何故Easyの人型の敵でも苦戦するほど低いのか疑問を抱かざるをえない。対して、コロナ+皇帝ではNormalでもVeryHardでも体感的な難易度がほどんど変わらないほどの強キャラで、この格差はどこから来たのか。リオンは使いやすくリゼは癖がありコロナは空戦が弱いというおまけテキストに書かれていたキャラ性能と、実際にプレイして感じたキャラ性能は全てにおいて正反対であった。
ついでに、相変わらず緊急回避の使い道が分からない。今回も一度も使わずにVeryHardまでクリアできてしまった。
追加されたシステムや調整の面で疑問に思う点はいくつかあったが、自由度の高い操作と偏差射撃が織りなす独自の面白さはそれを補って余りあるものがある。今作は従来の誘導ミサイルや人型の敵相手の白熱した空中戦に加えて、最終面での豪快に物理で殴るという新鮮味のある戦闘も楽しませてもらえて、総じて大満足な内容であった。そして、この基本システムの完成度の高さを改めて認識した次第であり、シリーズとして末永く続いて欲しい。あと、作品の知名度も、もっともっと上がってほしい。
06月13日(月)
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