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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■続^3・「リーサルクライシス・プロトスフィア」のこと
そして、スフィアタイラントである。序盤に運良くティターンを入手できたことから、ティターン+ギフトボックスで回復や成長アイテムの入手には事欠かなかったし、ライオンハートやグリムブレイカーなど強力なスフィアタイラントにも早々に出会えて、ボス戦でもかなり楽をさせてもらえた。しかし、その時点では単に便利アイテム程度の認識しか抱いていなかったのだが、それを一気に覆されたのが190面でのウォーズ・ウォー戦である。ここでスフィアタイラントをかけている最中にチャージを完了させることで再度使用可能になるという状況が発生し、言わば”終わらないスフィアタイラント”の完成。これこそ自分の有利な場に相手を引きずりこみ有利に戦うというプロトスフィアならではの戦い方の真髄であり、製作者がスフィアタイラントの説明で述べていた「死にそうになってから使うのは初心者で、より効果的な使い方がある」というのはこのことだったのかと大きな衝撃を受けた。暴力的ともいえる一方的な攻勢が繰り広げらるものの、それがプロトスフィアという設定に基づくことからゲームとして十分に説得力のある展開であることには、今まで培ってきたある種の常識を覆された感すらあり、同時にさすが大雪戦の作品であると感嘆したものである。さらに、その舞台を190面という大詰めの、そしてウォーズ・ウォーという因縁の相手で体験させてくれた製作者の心意気にはもはや完敗である。
物語的には前作ほどの起伏は無く比較的淡々と進んでいったが、この小さな世界の中を駆け抜けたクラリーノが皆に託していったものは決して少なくはなく、それが語られるエンディングの独白は実に感慨深いものがあった。現実の世界では争いが続いており、しかも以前よりも状況は悪化しているようである。それに対してマスターの思惑はどう働くのか、イーピスやヴェルデはどう動くのか。それが語られる日が来ることを願う次第である。
あと、意外とソラが大活躍。まさかここまで話に関わってくるとは、体験版の時点では全く想像できなかった。
ただ、やはり強制終了の多さには正直辟易するものがあった。ソラの前でA−マスタリーとハイロブラスターが揃ったときに落ちたのはかなり暗澹たる気持ちにさせられた。しかし、これでも以前に比べれば落ちる頻度も少なくなったようだし、救済策も講じられたようなので、初期にプレイしていた人はどれだけ散々な目に遭ったものやらである。
ミッションは全て達成し、ベースファクターも全て解禁。総プレイ時間は63時間ほどであった。アップリカは装備を揃えても負けるときは負けると聞いていたので、ヴァルカ+ライオンハート×3+クロノスでほぼノーダメージで倒せてしまったのは意外であった。しかし、自分の有利な場に持ち込むのがスフィアタイラントでの戦い方なので、そういう戦い方ができて勝てたことに大いに満足している。
ローグライク的な要素を導入して続編として異なる方向性に持っていった今作であるが、アサルトを軸とした空中乱舞やカスタマイズの自由度の高さなど前作の魅力はしっかり引き継ぎ、その上でタイラントスフィアという新しい魅力的なシステムも追加している。既存と新規の様々な要素が絡み合いながらもそれらをしっかりと纏め上げ、そして何より大雪戦の作品らしいと感じさせるにぎにぎしく華のある要素が盛り込まれた、単なる続編には収まらない高い完成度と独自性に富んだ傑作である。
ところで、クラリーノがセカンドを陵…粛清する場面が真っ暗になる不具合のパッチはまだですか(笑)?
09月29日(土)
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