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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「Flan」のこと
ただし、表面と裏面(2周目になると入れる)全部で100個の記憶があり、それらを集めるのは結構至難の業であった。1面につき記憶が10個(表面の最終面は20個)という情報が事前にあれば少しは簡単になったかもしれないが、それに気づいたのが2周目であり1周目では結構取り逃したので、表面は各面2周ほど総当たりで探す羽目になった。ただ、その2周したおかげで、2面での記憶探しはかなり楽になったが(記憶の場所がほぼ同じなので)。
この作品について非常に重要な情報が得られる記憶集めという要素だが、その手間を考えると収取要素に興味が無ければ達成は難しいであろうというのが正直な感想。あと、折角本編が言葉無しで想像させる内容だったので、ここに言葉が出てくるのは野暮ではないかとも思ったが、さすがにこの情報量を伝えるには言葉に頼らざるを得なかった。
裏面は単に敵が増えただけで地形はほとんど同じだったので、あまり新鮮味が無かったのもやや残念なところ。裏面専用のボスもいないので、本当に記憶を集めるためだけに存在する面であり、やりこみ要素としては弱さを感じざるを得なかった。
システムや演出など作品の至るところが情感に満ちていて、少女と黒騎士の2人を一緒に操作するということに対してこの作品ならではの特別な感慨を持ってプレイすることができた。記憶を全て集めるのは大変だったが、作品の深いところまで知ることができて、集めた甲斐は十分にあった。
ところで、セーブポイントが2人で椅子に座るというのは、やはり「ICO」を意識しているのだろうか。
04月16日(火)
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