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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「Rabi-Ribi」のこと
 そのようなボスが基本的に1区画に1体、場面によってはそれ以上配置されており、ボスキャラの総数は全部で20体以上。さらに、それぞれのボスの特徴に合わせた攻撃が数種類も用意されており、加えてカットインからの猛攻もありという、ボス戦がこの作品の華とも言えるほど非常に派手で贅沢な作りとなっている。おかげで、新しい区画を探索するときの新鮮味がボス戦でより一層強くなるのが非常に好印象であった。
 また、ボスはみんな女の子で、それぞれがとても個性的な性格をしている。彼女たちがエリナと出会ってどのような騒動が起こるのか、その後にどう繋がっていくのか、それを見るのもボス戦の楽しみの1つである。戦った後のボスは基本的に拠点であるラビラビタウンに集まるので、ゲームが進むと街がとても賑やかになっていくのがまた楽しい。
 なお、ボス戦のみのボスラッシュも用意されており、純粋に弾幕アクションゲームとしても楽しめるようになっている。20体以上ものキャラと連戦するという非常に過酷な内容で、これだけでも1本の作品として成立できるのではないかと思えるほど。この点も、ボス戦の完成度の高さを如実に表していると言えよう。

 演出面では、SD化されたキャラクターやマップチップが比較的荒い解像度で描かれているのがまず印象的。これは、探索アクションの元祖的な作品に敬意を表したものであろうか。解像度は荒いが動きは敵味方共に多彩で、細かく描き込まれたドット絵には大きなこだわりが感じられた。一方で、背景や弾幕、カットインなどの演出効果などは高解像度で描かれており、キャラクターが低解像度なのは視認性を高めるためという側面もあるかもしれない。いずれにしても、キャラクターが良く動くのはそれだけでも楽しいものがある。
 音楽は、20以上ある区画にそれぞれ独自に曲が用意されており、ボス戦も数種類と、曲数は非常に多い。さらに、曲調も牧歌的なものから緊迫感のあるものまで多種多様で、探索の新鮮味に拍車をかけてくれる大きな要素となっている。
 物語は、ラビラビ島とその外にある世界を行き来して、ラビラビ島とは何なのかという謎が解き明かされているという内容。とはいえ、島の命運が云々という壮大な物語ではなく、平和なラビラビ島に相応しい大冒険といった感じである。それでも、物語の本筋に各キャラクターの物語が絡まり、とても賑やかな内容に仕立て上げられている。あと、キャラが女の子ばかりなせいか、百合的な要素もあって、直接的な描写は無いものの割ときわどい場面もあるほど。個人的にはこの点にも惹かれるものがあった。

 現在プレイ時間が100時間に届こうかとしているが、そこまで没頭している原因は、150以上にも及ぶ数多く用意された実績。探索ではアイテム縛りプレイや特定の巡回経路の達成、ボス戦ではノーダメージや高ランクで倒すなど、様々な方面からこの作品を楽しめるような実績となっている。挑戦してみると、この作品の新たな面白さに気づかされることも多く、数が多いだけでなくその内容もよく練られたものになっていることに感心し、そしてさらなる実績に挑戦するということを繰り返している。また、初見では到底無理だと思っていた実績が、システムへの理解を深めて攻略を重ねるにつれて達成できていくところに、自分の成長が感じられて感慨深いものがある。
 高難易度での実績も多く全てを完遂できるかどうかは分からないが、できるところまでは達成していきたい。


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05月28日(日)
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