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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■続・「地獄のヘリコマンドー」のこと
 メダルを消費して4つの技術レベルを上げていくと新しい武器や装備が得られる。最初の頃は普通の兵器だが徐々に高性能になっていく。と、ここまではいいのだが、更に高レベルになるとレーザーやレールガンなどヘリに搭載するには面白兵器が登場してくるようになる(ちなみに、時代設定は1980年代)。そして、最上位レベルになると、レーザーブレードとか衛星砲など最早空想兵器の域に達する。しかも、中には使い勝手の良いものがあるのだから実戦投入できてしまい、絵的に技術水準がおかしなことになる。この辺りは作品の主体であるB級洋画を意識してのことであろう。

 B級洋画的な最たる部分は物語。最初は東西冷戦下における小国での代理戦争をきちんと行っていたのに、途中から怪しげなオカルト的要素が加わって物語の方向性がおかしくなり、最終的には世界平和を掛けた戦いに発展するという、B級の王道的な内容であった。個人的にはその展開に「エドワードランディ」を思い起こされた。全部王女が悪い。
 また、任務内容も終盤になるとヘリコプターの機動力では不可能な任務が次々と現れて、それをさも当然のように達成していくところがこれまたB級洋画的で愉快極まりない。私はゲームのプレイ中は目的に集中してしまうのでその時は何も違和感を覚えないのだが、クリアしていざ内容を振り返ってみると戦闘ヘリの無限の可能性に唖然としてしまう場面が多々あった。
 ただ、展開の強烈さに比べて、楽曲面での演出は常識的で大人く、印象に残る曲がほとんど無かったのが気がかりではあった。ここにも何かしらのB級っぽさが欲しかったところである。

 堅実で丁寧に作り込まれたゲームシステムと、王道的なB級洋画風の演出が合致して、両方の面から楽しませてもらえた作品であった。
 全任務パーフェクトでクリア達成。武器を見て思ったのだが、やはり星の力というのは前作と繋がりがあるのだろうか。

02月07日(火)
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