ID:98041
雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
[917357hit]

■「NonetSympathia」のこと
 もう1つの特徴ともいえるスキルツリーは、何画面にも及ぶ広大なもので、これを埋めていく楽しさだけでもレベルを上げる大きな原動力になる。ただし、スキルポイントは1レベルにつき1ポイントと貴重なのと、リセットするのにかなりのお金が必要なので、少なくとも1周目はあまり試行錯誤ができなかった。もう少しリセットしやすければ、序盤からいろいろと試せたのだが。もちろん、レベルを地道に上げていけばスキルポイントもお金も余裕ができるだろうけど、その前に1周目のクリアまで到達してしまった。スキルツリーを本当に楽しめたのも、やはり経験値3倍補正が掛けられる2周目であった。
 なお、レベルの上限が200なので、スキルツリーを全て埋めるにはポイントが足らないことが判明した。もしレベルの上限が無かったら、スキルツリーを全て埋めるまでプレイしていたかもしれない。

 プレイヤーキャラ以外はCPUが担当しているが、非常に能力が高くて、各種スキルやガードの使い方も完璧。全く手が掛からないどころか、戦闘ではプレイヤーキャラが一番のお荷物という感じになってしまった。ただし、細かい指示は出せないので、どの敵から倒していくかなど戦況を判断するのはやはりプレイヤーに委ねられる。この辺りの役割分担がとても上手くできており、戦闘がとにかく快適だったのが実に好印象。
 しかし、「NonetConcerto」からの悪習であろうか、やはり敵が無駄に硬いという印象は否めなかった。感情波紋と共鳴連携を活用するのが前提ではあろうけど、それでも硬すぎて無駄に時間を費やしている気がしてならなかった。特に、巨大化した敵は倒すのにボスと同じか下手をするとそれ以上の時間が掛かるので、出会う度に辟易させられた。

 物語の面では、途中まではクレフのハーレム状態を楽しめたが、最後の判断は個人的にはあまり感情移入できなかった。曖昧な見通しで自分だけでなく周囲を危険にさらすような行動には同意しかねる。クレフを慕ってくれる幼馴染が2人もいる状態では尚更。
 マルチエンディングのようだが、条件は分からず。恐らく任務を達成することで得られる3種類の名声が関係していると思うのだが。それに目星をつけて2周目をプレイしたら、予想どおりアキュゼとの回想が入ったのでアキュゼルートかと思ったら、1周目と同じソアラルートだったし。

 感想をまとめてみて、1周目をクリアして何となく感じていた不完全燃焼の正体が、システムを十分に楽しめなかったことであることが判明。1周目は物語を楽しみ、2周目でシステムを存分に堪能させてもらったので、やはり2周目をプレイして良かった。

09月19日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る