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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「Link:The Unleashed Nexus」のこと
 演出面では、清涼感のある画面描写がとても印象的。澄み渡った空や海といった自然の中に存在するのは、無機的な建造物や敵の数々。有機的に動く存在は自分のみという、美しくも荒涼とした風景が美麗なグラフィックで描かれている。各面とも、始まった直後はその風景の美しさと意外さに驚かされるばかりである。
 音楽の方は私の大好きなEDM調の楽曲揃いで、高揚感を上がる曲調が繰り返されるミスによる鬱憤を帳消しにしてくれる。この曲調でなければもっと鬱憤が溜まってもしかしたら投げ出していたかもしれないと思うと、その効果は絶大である。

 不満点といえば、まずはキーコンフィグができないこと。幸いにも標準のキー設定で今のところは問題なくプレイできているが、ヴァーティカルダイブは今でもRではなくEに設定したいし、アージェントライザーもスラスターとの押し間違えが結構あり、小指の使い分けも結構負担が大きいことから、できれば別のキーに設定したい。操作の種類が多いので、それを快適に使いこなすためにもやはりキーコンフィグは欲しかった。
 そして、視点変更。ステップの重要性に対して融通の利かない視点というのが率直な意見。常にもう一段引いた視点にしたくなる。もちろん、感覚を掴むことで克服はしたのだが、決して満足できる視点ではない。また、このせいで無駄にプレイする敷居を上げてしまっている感も否めなかった。
 あと、ステップという操作を独立させる必要が本当にあったのかも疑問である。単純に、敵や仕掛けの上でのジャンプという操作でも良かったのではなかろうか。操作の種類を増やして難易度を上げるというのは愚策であると思わざるを得ない。

 2面の難易度が非常に高く、操作を把握しないうちにこの面を攻略するのは非常に敷居が高い。ただ、そこを乗り越えた先に見えた世界を知ってしまった今では、それすらも些末な問題にすら思える。空中を移動する自由度と解放感の高いシステム、そのシステムと世界観との親和性の高さが生み出す雰囲気、そして挑戦意欲を掻き立てる難易度が織りなす魅力に、今ではすっかり夢中である。この作品のためにVGAを新調しようと思わせたことも、その魅力を如実に物語っている。
 中断せざるを得ないのは断腸の思いであるが、なるべく早く再開したいところである。この世界の結末を見届けるために。

07月10日(日)
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