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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「リーサルオペレーション」のこと
 成長要素のある2DSTGをゲームシステムの軸にして、RPGのように物語を綴る構成というのは、コンシューマゲームの黎明期に良く見受けられたような気がして、何だか懐かしさを覚えたというのが第一印象。なお、現在では2DSTGの立場はFPSやTSPに置き換わっている。

 とはいえ、ゲームの中身までは懐古的ではなく、ブレイク属性による弾消しとスフィアタイラントで攻めに徹するところがいかにも大雪戦らしい調整である。
 まず、ブレイクショットだが、弾を消すと生じる光の粒は溜め撃ちのエネルギーを補充する効果がある。なので、敵が大量に弾を出したときにブレイクショットを当てれば、弾は消えるし溜め撃ちのエネルギーは溜まるしで一石二鳥。特に、大量に弾を出し続けるボス戦では、弾消しから弾消しへとつなげることで格段に優位を保つことができる。そもそも、このシステムを活かすためかボスの弾幕からしてまともに避けさせる気は無さそうで、いかに避けずに済ませるかを重視した調整となっている。そして、その調整をちゃんと優位性を維持する面白さとつなげているのが見事なところである。
 スフィアタイラントは、前作「リーサルクライシスPS」をプレイしていたのでその効果は重々承知済み。発動すればこちらのやりたい放題で、ダメージも空間が肩代わりしてくれるからほぼ無敵という、これを発動した瞬間に勝利を確信できるほど反則極まりない兵器である。いうなれば、STGのボムの無敵時間が長時間続いてさらに援護射撃やら自機の強化まで付いてくるという感じで、初出こそアクションゲームだったがSTGとは特に相性が良いように感じられた。
 そして、個性的な戦器や巨大戦艦を相手とする面構成でこれらのシステムを活用するためのお膳立ても十分に整っており、攻める楽しさを存分に堪能できる内容となっている。この辺りの手腕はさすが大雪戦と言わしめるものが。

 一方で、ルギッタが万能すぎて、少なくとも本編をクリアする時点で他のキャラの出番がほとんど無かったのが気になった。実績も、無理やり他のキャラを使わせようというものが散見されて、どうかと思った次第。そもそも、どのキャラもルギッタより使い勝手が悪く、存在意義に疑問を持ってしまう。成長させれば強みも見えてくるはずなのに、ルギッタ一強のせいで積極的に成長させようという気にはなれなかったのは、何かが違うと思うのだが。

 物語は世界を救う大冒険で非常に規模の大きい話であるが、なにしろルギッタの能力が設定上でもゲーム上でも尋常でなく、立ちはだかる障害を軽くあしらい、オージュの保守も滞りなく行っていく。戦闘用でないのにこの強さは反則だろうと思いつつ、その反則的な強さで軽快に物語が進んでいくのは気持ちがよい。そして、所々に入るマッドサイエンティストの血を受け継いだ言動が実にお茶目である。お茶目といえば、最初に仲間になるパニッシャーが今作の貧乏くじ役として、これまた良い役割を果たしている。仮にも地上基地の責任者だった彼女が事を追うにつれてパニ子呼ばわりされる様は涙なくしていいぞもっとやれ。また、過去作のキャラもちゃんと登場して、成長の程(物理的にも精神的にも)が見受けられるのは嬉しいファンサービス。
 「リークラ」に比べて迫力に欠けるのはやはりキャラの大きさによるところが大きいと思うのだが、これはSTGというジャンルの宿命上仕方無い。このシステムでキャラの大きさを「リークラ」並みにしたら情報量が足りないし、移動速度を「リークラ」並みにしたらとても弾を避けるための制御ができない。ここが落としどころだといえば素直に納得できる。
 しかし、今回もクラリーノ同様自己犠牲型ヒロインというのはちょっと食傷気味なところもあった。

 実績に関しては、チェーン数とノーダメージが「リークラ」よりも手強い。チェーン数はブレイク後の撃ち込みでチェーン数が増えるのを利用するので、敵の出現パターンに応じた撃ち込みやすい装備の組み合わせから考えなければならない。ノーダメージは、タイラントスフィアを始め、持ちうる手段を使わなければならないであろう。今回は全部埋められるか正直自信が無いが、できるところまでやってみるつもり。

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10月12日(月)
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