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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「GHost942」のこと
 2.5Dシステムは「GHost93」で大きな感銘を受けたので、同じシステムで新作をプレイできるというその1点だけで非常に嬉しいものがある。今作は全体的にマップが広く、上下方向へも一段と広がりを見せ、2.5Dシステムで移動する楽しさを存分に堪能させてもらえた。今回も攻略を見ながらのプレイで手順としては最短を踏んではいるのだが、それでも手応えは十分すぎるほど。とにかくマップが広くて次にどこに行くかを見つけるのが大変であり、自力で攻略された方には頭が上がらない。あと、マップが秋葉原駅前やダイビル、UDX、ラジオ会館、果てはビッグサイトまでいろんな意味で馴染みのある場所で構成されていたのも楽しませてもらえた。
 今作では画面の解像度がフルHDにできるようになった。最初は低解像度を意識したキャラをフルHDで描画することに何の意味があるのか疑問だったが、画面の情報量の増加、特に奥行き方向への増加が著しく、空間的な広がりがより鮮明になったことに驚きを隠せなかった。というか、この解像度だからこそこのマップの広さが実現できたのであろう。試しに、従来の解像度でプレイしてみたら、遠方の表示が悲惨なことになっていた。フルHDに慣れた今では、以前の解像度には戻れないことは確実である。
 内部被曝については、下げるアイテムが限られているために、極力上昇させないようなプレイが求められる。これはプレイヤーの行動をかなり制限するもので、窮屈と感じたことも少なくない。特に、食べ物による回復が少量とはいえ内部被曝を伴うため、今回は食べ物での回復はほとんど行わなかった。一方で、高レベルの汚染地域に足を踏み入れて急激に内部被曝値が上昇するとやり直しという場面も多々あり、地形の罠としては上手く機能していたと思う。まあ、地形に関してはマップでも確認できるし、一度把握してしまえば余裕で回避できるので、最終的には内部被曝が増える要因にはほとんどならなくなるのだが。個人的には、やや面倒寄りなシステムであった。
 全く使わなかったのが合成システム。合成の手順と効果の情報が必要最低限しか用意されておらず、あとは試行錯誤して理解するようであったが、既存のアイテムだけで普通に攻略できたので、そこまで手間をかける必要性を感じなかった。結局、合成アイテムで難易度が劇的に変わるというわけでもなさそうだったし、回復アイテムも内部被曝を伴うので、このシステムを活用する意欲は極めて低かった。
 物語面では、過酷な環境におけるスノートの屈強さの描写もさることながら、ループ世界にかなり深く言及、というか実質的な種明かしをしていたのが非常に興味深い。今までも至る場所で示されてはいたが、ここまで明示されるということは、ループ世界という仕組みに何らかの区切りを付けるのではないかと。次回作は「GHost9」がタイトルから外れているので、新たな展開を期待してしまう。あと、「GHost942」で追加されたシナリオ「LOST LEVEL」がディストピア感に溢れていて、とても刺激的であった。とはいえ、もっとえげつない展開を期待していたので、食人王の最期には正直なところ肩透かし感を喰らったのだが。しかし、狩野ほどの実力者が食人王に従っていた理由は何なのだろうか。この辺り掘り下げていくと楽しそう。

 途中コミケや体験版、体調不良が重なったせいもあるが、クリアまで6週間も費やしてしまった。攻略を見ながらでこれだけ時間が掛かったので、自力で攻略したら3ヶ月は掛かりそう。今作も、質的にも量的にも十分に満足できる内容であった。
 そういえば、今作のラスボスはヘカトンケイルのプロトタイプなのだろうか。この辺りの繋がりも期待してしまう。

09月06日(日)
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