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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「シャンハイと謎の魔導書」のこと
 ゲーム中の時間の流れは1日ごとに区切られ、朝になったらアリス邸の人形倉庫から人形を出して編成し、都度人形を倉庫に出し入れしつつ夕方までエリアやステージの探索を行う。夕方になると強制的にその日の探索は終了となるが、このとき運搬や戦闘中などアリスの操作下にない人形は失われてしまうため、特に遠方から物を運ぶときは残り時間に注意しなければならない。

 殺伐さとは程遠い牧歌的な雰囲気が実に癒される。何といっても、人形たちが力を合わせて物を運んでいくその健気さが小動物的な愛らしさに満ちており、大きな物を無事拠点までたどり着いたときは労いの言葉を掛けたくなってしまうほど。また、ゲームの目的である魔導書のページ集めがそのまま収集要素にもなっており、さらにページ以外にもアーカイブメモといった文章を集める要素も備わり、収集心を大いに刺激された。ページが変化したものは幻想郷に縁のあるものばかりで、元ネタ解説を読むのもまた楽しいものがある。
 エリアでは牧歌的な進行な一方で、ステージは人形が補充できないというこの一点だけでゲームの方向性が大きく変化。敵の強さや仕掛けに応じてどう人形を編成するか、ボスまで戦力を温存するためにどう立ち回るかを要求され、このシステムの真髄がここにあるように思えた。後半になるにつれて耐久力のある敵が多く、消耗を避けるために大江戸やゴリアテの活用が重要となり、ボスも大量に人形をもっていかれる攻撃への対処や、効果的にダメージを与える手順を見出さなければならないなど、攻略し甲斐のある調整には大きな手応えを感じられた。エリアとステージのメリハリの付け方が見事であると感じた次第である。
 ゲーム中に流れる楽曲は全てアリスにちなんだものだが、ゆったりとしたアレンジが牧歌的な雰囲気を更に盛り上げて(?)くれる。一日の流れによる時間制限はあるものの、それ以外の点ではあくせくやせわしないという表現とは無縁の時間がとても心地よい作品であった。

 ちょっと気になったのが、蓬莱人形に追加された能力が後で確認できないこと。ゲーム進行に必須な能力が多いものの能力の説明が抽象的な上に取得したそのときしか無いので、見逃したり詰まった場合に確認できないと突破口が遠いままになってしまうような気がした。実際、私も1箇所詰まったのだが、ほぼ総当りで抜けた挙句に能力のことを思い出したので。あと、視点変更がかゆいところに手が届かないというか、ゲームをプレイする上では全く問題ないのだが、キャラのモデリングが間近で見られないのは結構歯がゆいものがあったり。そして、このシステムでもう少し楽しみたかったので、ステージがあと1つ欲しかった(もしくは続編)。

 前作に比べて技術的にも調整面でも大きな進歩が見受けられたことに、大きな頼もしさを覚えた。次回作も楽しみである。

 最終戦歴。
 収集要素は完遂したので、これで一段落とする。ちなみに、生来の貧乏性が発揮されて2段階目まで強化した上海を200体以上倉庫に温存していたため、後半のステージでは余計な苦労をしていたと思われる。

04月13日(日)
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