ID:98041
雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
[919679hit]

■休日のこと
 難易度は相当な手応え。慎重に進んでもちょっとした操作ミスでうっかり滑落してしまう場合も多々あり、割と死んで覚えろ的な構成でもある。案外手数は限られるのでじっくり考えれば経路は見出せるが、分かるのと実際行うのはまた別問題。また、最初の2面くらいは導入部的な内容だが、3面から突如超巨大なマップが登場。その広さと序盤から手の込んだ仕掛けの数々に、クリアするのに1時間以上は掛かったであろうか。これには製作者の難易度に対する姿勢を垣間見て戦慄したものである。
 さらに、敵から逃げる面は開幕した瞬間から行動しないとほとんどの場合即終了。その後も常時敵の追撃に晒されるので、マップを確認してあれこれ考える余裕はほとんど無し。アクション的にも相当な精度を要求され、試行錯誤の末に解法を見出す非常に挑戦的な難易度となっている。

 と、何度も心を折られそうになるほどの難易度ではあるが、それを奮い立たせてくれるのは、やはりクリアしたときの高い達成感ともう1つ、この作品の背景となっている過酷な物語である。少女の身には重過ぎる運命に抗うために過酷な道をひたすら突き進む姿には心を打たれるものがあるし、最初は互いに疑心暗鬼であった同行者と徐々に打ち解けて、やがて心の内を語りだすといった変化も大いに興味を惹かれる。その他、様々な人物が登場して、彼ら1人1人の台詞や行動を通じて少しずつこの世界の様子が把握できるのだが、それはアオの容姿からは想像も出来ないとても厳しい現実。この隔たりが大きくなるにつれてアオへの感情移入の度合いも高まり、そして何としてもこの旅を完遂させてあげようと次の一歩を踏み出す気力が湧いてくる。

 現在、8面まで到達。8面といっても、プレイ時間は優に10時間を超えている。最早体験版の規模ではなく、出来たところまで公開しているのではなかろうかと思うほど。
 難易度は決して低くは無く、プレイヤーを突き放した場面も多々見受けられる(往々にして敵と遭遇する面であるが)。それでも、システムから面構成、物語まであらゆる面における完成度の高さは大きな魅力を放ち、挑戦する意欲を掻き立ててくれる。アオの旅の結末を見届ける日が来るのが待ち遠しい限りである。

08月03日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る