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■the HIATUS@Zepp Tokyo


ワンマンツアー2日目。
彼らのライブを見るのは盛岡以来2度目。盛岡はキャパ300あるか?という小箱だったので、3000を越える大箱で見るのは初めて。というか4桁のライブハウスに来る事自体が結構久々だったな、と。

入るとシンプルなセット。エルレ時代にあったような手前のムービングとかも無く、シンプルに釣り系の照明、ステージ上は楽器のみ。

上手から、マサさんはいつもの青レスポールとテレキャス、アコギを使い分け。アンプがフェンダーになっていた。
細美はストラト→マッチレス、レスポール→ディーゼルと使い分け。レスポールもチェリーのと黒のを使い分けてたけど、黒レスポールが一番出番があったような。
ドラムは柏倉さんじゃなく、アスパラガスの一瀬さん。柏倉さんに比べるとシンプルでジャストなドラム、という印象。
ウエノさんはプレベを何本か使い分けてた。アンプはヘッドを二つ重ねた横にキャビを二台並べる変則的な置きかた。
そしてキーボードは堀江さん。音楽家、ピアニストという弾き方とノリ。いいねぇ。

こうして見ると、前見たときとはドラムとキーボードが違うんだな。

定刻、19:00に開演。

演奏面では、前回より確実に安定度が増しつつ、世界観もずっと深くなっていた。
Zeppの前ッ面はあんまり音が良くなかったけど、アンプからそのまま生の音が聞こえるのでボーカル以外は大体聞き取れる。

ライブはいきなり新曲から始まった。
メロディーから解き放たれていた。
リズムも淡々と、そして深く。厚く。つぶやくような、叫ぶようなボーカル。アブストラクトな空間。

途中、もう一つの新曲が披露された。
マサさんはアコギに持ちかえ、細美の横にはMicroKORG的な小さいキーボードが台に載せられている。
1小節の単位が4から8、8から4へとテンポを変えずにシームレスに変化していく。ドラムは16でハットを刻みながら淡々と進み、ベースが曲展開のイニシアチブを握る。キーボードとボーカルがその上で踊り、ギターが全体感を支える。

ああもう、メロディーからもリズムからすらも解き放たれたんだな、細美は。
radioheadでいう所のOK computerのように。
次の次元への飛翔。
この楽曲は、エルレガーデンでは実現出来なかっただろう。

むしろこの領域は、休止直後の不透明な時期、日向と生形が組むとなったNCISで実現されるんじゃないか、と思っていた領域に近い…
そのNCISがそれまでのエルレガーデンを踏襲したような形になり、HIATUSがネクストステージへ踏み出す事になろうとは。

それとともに、一つのバンドでここまでふり幅が大きくなると、今後がふと心配になる。
「持つのか?」と。
まあ、余計な心配だけど。


そんな事よりも、細美はとても楽しそうだった。
あんなに笑顔満杯な細美は、珍しいような、いつも通りなような。

歌に陶酔する細美はいつも以上に深く潜っていて、それでいてフロアの一人一人を確認するかのようにしっかりと見据えている。
時たま何かを探り出すかのように差し出される手、かと思えば目を瞑りさらに奥へと入り込んでいく。
曲が終わり、こちら側に戻ってくるまでに結構な時間をかけていた。

(戻ってこいよ)と語りかけていた心の声が(おかえり)に変わる。

ツアー初日の前日に、思いが伝わらず演奏中にも段々と客がはけて行き、アンコールをやる頃には誰も居なくなってるという夢を見たらしい細美。
何かわからないけど、何かを言いたい細美。まあ何となくはわかるよ、言いたい事は。

そしてダブルアンコール。
正に、逆夢と言うべきか。

終わって、ふと時計を見ると20:20。
一瞬、信じられなかったけれど、曲数を考えたらそりゃそうだ。
なんか半日くらいやってた気もするし、ほんの一瞬だった気もする。

狐につままれたような。
けど、爽快な多幸感に包まれてた。

そんな日。


セットリスト、らしい。
01. 新曲
02. Storm Racers
03. Ghost In The Rain
04. Lone Train Running

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09月03日(木)
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