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窓のそと(Diary by 久野那美)
by 久野那美
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■だって閉まってるし。
年末のばたばたがちょっと一段落してふと気がつくと、
・・・最近、本を読んでない。

なんかずいぶん、読んでない。
ではさて明日は図書館へでも・・・
と思ったら、なんと
明日から1週間以上もお休みなのでした。

驚いた。

あたりまえなのかもしれないけど、口が開くほど驚いた。

寒くて、
年が暮れたり明けたりして、
いろんなお店も閉まってて、
テレビも特集ばっかりでうるさくて、
仕事も休みだったりして、
掃除して部屋の中もさっぱりきれいに片付いて、
ほこっと時間が空いたりして、

そんなときに図書館が閉まっている?!
もしかしたらこの時期しか行かないひとだっているかもしれないのに。
あけとけば、いちばん来館者の多い時期だったりするかもしれないのに。
この時期に閉まっている?!

レンタルビデオは開いてるのに、どうして図書館は閉まってるのか。

公営だから。としょかんのひとも休みが要るから。

なら、私営の図書館があればいいのか?
でも、見たことないし。
どうしてなんだろう?
遠くの町にはあるのかしら。

うーん。参った。
いつも思うのですが、
図書館というところは、どうしてこういつもいつもお休みしているのでしょう。特に、大きな町の大きな図書館は、行けば必ずといっていいほど閉まっています。たまに開いてると、その日はいいことが起こるような気さえします。

行くといっつも閉まってる。
だけでなく。
行きたいと思っただけでも閉まってる。

なんなのでしょう。この奇妙な、ぞわっとわき腹から這い上がってくるような片想いな気分。

それにひきかえ、レンタルビデオはいつ行っても開いている。
悔しいくらい開いている。

そういう事情でビデオを見るわけです。
図書館の帰り道に4、5本借りて。
何の予備知識もなく、棚を見て適当に選ぶ。

そうするとまたなぜか素敵な作品に偶然にめぐり合ったりするわけです。
そしてしばらくビデオ週間が続く・・・

ふと気づくと、「ああ。本読んでない。」

なんなのでしょう。この複雑な気分。

12月27日(月)
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