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窓のそと(Diary by 久野那美)
by 久野那美
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■空の話  
あの日。空は遠くまできれいに晴れていて。
私は持っていた靴を片方、空へ向かって投げた。
真上に向かって投げた。
靴は雲の向こうに吸い込まれて見えなくなった。
そしてそのまま落ちてこなかった。
いつまで見ていても落ちてこなかった。

秋の空を見ていると、
どうしてだか何かが落ちてくる「はず」のような気がするので、
そんな思い出を捏造してみたりする。
そうすると、
もう片方の靴がまだ手の中にあるのに気づいたりする。

でたらめの思い出の効用。

11月15日(水)
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