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窓のそと(Diary by 久野那美)
by 久野那美
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■役者は台詞のことばかり考えてるわけじゃない。
未知のものを目の前にすると瞳孔が開いて身体の重心が下がること。誰かについて知りたい時、その誰かの居る場所だけでなく、彼(彼女)の見ているものも気になること。相手がしゃべらないと、どれくらいの大きさの声で話しかければいいのかわからいこと。間に何か媒介になるものがあると、会話しやすいこと。ひとは、大きな完全に丸い月をみるとその前に何かを置きたくなるものだということ。
わからないことをやってみてわかるなんて、なんて演劇的なんだろうと思いました。
「私たち、すごく演劇的なことをやってるのかもしれませんよ。」と言うと、「これは演劇ですからね。」と涼しい顔で言われました。そうでした。
話が長くなりましたが、そういう稽古を経て、もう一度台詞を入れて最初からやってみました。入れ替わったりしてませんか?というくらい、全然違う芝居になりました。
これだから稽古はやめられません。もちろん、そうでないからといってやめるわけにはいかないのですが。
今日は他にも発見の多い一日でした。
いろいろ書きたいことがあるのですが、書くことのない日もあるかもしれないし、稽古のない日もあるわけなので、そういうときに書くことにして、何よりいろいろ考えて疲れて眠いので、今日はこれでおしまいにします。
また続き書きます。書かないと忘れそうなことから、書いていくことにします。あ。でも今週はあさっても稽古があるんだった。この続きをいつまでも書いてると、あさって稽古のことを書くのはもっと先になってしまいます。そうすると、そのあとの稽古のことを書くのはもっともっと先になってしまいます。これでは、公演がおわるまでに稽古場日記を書き終えるのは到底不可能です。
稽古場日記って、みなさん、どうやって追いついてるんでしょう。
公演が終わるまでには、よりよい稽古場日記をかけるように、私も精進しようと思いました。
とりあえず、今日はここまでで。
09月23日(金)
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