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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 同じような時期に同じ人に会う法則
4年前の5月15日に会った友人の作曲家の名言。

「安く見られちゃ困るけど、気前良くは見られたいわね」

ああ、ですね。まさに。
フリーランスわかるわかる。

「(いつでも)一杯目のビールみたいな仕事がしたい」

という、これまたわかるわかる名言も。

そんな彼女と先日久しぶりに会ったのが5月12日。

日付は重なってないけど、同じような時期に同じ人に会う法則、ここでも。

------------------2013年5月15日の投稿-------------------

脚本と音楽、業種は違うけれどフリーランス同士で話の合う作曲家のサクライエーコさんと久しぶりに会食。自分に値段をつけること、自分の権利を守ることの難しさを語り合ったとき、彼女が放った金言。
「安く見られちゃ困るけど、気前良くは見られたいわね」

同じく彼女の言葉で3年前に聞いたのは、
「一杯目のビールみたいな仕事がしたい」
そのココロは、
「ビールってさ、一杯目がおいしいけど何杯も飲んでるうちに新鮮みがなくなるじゃない?でも、何度仕事をしても、ああ、サクライさんのビールはうまいって言われたいのよ。いつだって、うまい一杯目のビールを出したいのよね」

会うたびに、思わず書き留めたくなる名言を、メロディに自然に乗る歌詞のように、さらりと口にするエーコさん。

お子さんが通う小学校で、お母さんたちの合唱のまとめ役(歌唱指導とは言いたくなかったのよねーとのこと)をやったところ、練習を重ねるごとにみるみる上達したエピソードを聞かせてくれました。

その最初の練習日、集まったお母さんたちに言ったのは、
「この歌は、わたしたちから子どもたちへのプレゼントです。徒競走で子どもたちを見てわたしたちが感動するのは、足が速いからではなく、一生懸命走っているからですよね? わたしたちも、上手である必要はありません。一生懸命歌う姿を子どもたちに見せましょう」
そして、恥ずかしくて声を出せない人も、せめて口パクしてください、と言ったそうです。
どんな気持ちで歌えばいいのかがわかっただけで、お母さんたちが同じ方向を向いて練習に取り組めた。その結果、心をひとつに、歌を届けられたそうです。
そして、最初は口パクだった人も、本番には大きな声で歌えたそうです。

音楽つながりとはいえ、普段やっている作曲の仕事とは勝手の違う役割。
でも、音楽という自分の得意な分野で役に立てたことがとてもうれしかった、と言うエーコさん。
働いているお母さんは、時間のやりくりが難しくてPTA活動も参加し辛かったりするけれど、できることを一生懸命やれれば、自分にとってもまわりにとっても幸せな結果がついてくるのよね、と話しました。
------------------2013年5月15日の投稿-------------------

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05月15日(月)
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