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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 【たま語】「上から目せんで、おねがいね!」
毎朝、お友だちのかなこちゃんが迎えに来てくれて、二人で登校する、たま。

ピンポンが鳴って、たまが家を出て二分くらいしてベランダに出ると、子犬みたいに仲良くじゃれあって歩いてくる二人が下を通ります。

「おーい、たまー!」と声をかけると、二人そろって立ち止まり、上を見上げるので、「たま、かなこちゃん、行ってらっしゃい」と手を振って見送るのが、この頃の日課。

たまに朝ドラ「花子とアン」に気を取られて、ベランダに出るのを忘れてしまうと、
「今日は、ママ、見てなかった!」となじられる羽目に。

そんな日の翌日は、「ママ、今日は、ちゃんと見ててね!」と念を押して出かけて行くのですが、ダメ押しの「上から目せんで、おねがいね!」が気に入ったらしく、よく使うように。大人っぽくて洒落てる、と本人は思ってる様子で、あえてつっこまずに、和ませてもらってます。

今日は、かなこちゃんが来るのを待ちきれず、ピンポンが鳴る前に家を出た、たま。エントランスで一人で待っているのが心細く、インターホンで「まだ来ないよー」と訴えてきたので、かなこちゃんが来るまでおしゃべりすることに。

「手話で何かやって」と言うと、指文字で「ママだいすき」と「かなこちゃんもうすぐくるね」。わたしが読み取る間に、かなこちゃんが到着。言葉は情報や気持ちだけじゃなくて、一人じゃないよを伝えあうためにあるんだ、とインターホン越しのおしゃべりであらためて気づいた朝でした。
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06月10日(火)
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