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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「父の花、咲く春」マスコミ試写
「父の花、咲く春」(4/3よる10時BSプレミアム)マスコミ試写へ。
大スクリーンで初めて観る完パケ。初めて観るときは、どうしても脚本との答えあわせになってしまうのだけど、次郎(桐谷健太さん)が、美知子(伊藤蘭さん)が、梅花(蓮佛美沙子さん)が、山藤(林隆三さん)が、晴代(岩本多代さん)が動いている!それだけで感無量。
息を吹き込んでくださった皆さんに感謝。そして、長良川の流れと川辺の花の美しいこと!撮影は真冬なのに、春の訪れを感じさせる映像になっている。
桐谷さんと蓮佛さんの記者会見も、爽やか。
桐谷さんは「次郎は〈ないものねだり〉の男。ないものを嘆くと不幸せになるばかりだけど、自分は普段から〈あるものうれし〉をまわりに言っている。空気も布団もあって当たり前だけど、ないと困る。ありがとう、という気持ちで、当たり前のものに感謝できたら、それだけで幸せになれる」といったことを話された。
作品の次郎を通して伝えたかったことを、自分の言葉で、体で理解されていて、次郎を演じるべき人に演じてもらえた、とうれしくなった。
岐阜のシナハンでお世話になった「NPO法人花の会」の小野崎隆賢さん、幇間・喜久次さんとも再会。お二人はドラマにも監修として参加されている。短い時間に岐阜の花柳界と魅力をぎゅっと凝縮して紹介していただいた充実のシナハンのおかげで、ドラマのイメージが豊かに膨らんだ。
次は長良川の舟遊びの舟の上でお会いしましょう。
桐谷さんは「ぼく、しゃべりすぎですよね」と自分に突っ込むこと、数回。語りたいことがいくらでもあるようで、毎日を多感に生きている印象を受けた。
「自分が役を作り、役が自分を作る.役者の仕事はそこが面白い」「ないものねだり、よりも、あることうれし」など名言も連発。次郎を作りつつ、次郎からも何かを吸収して、次に活かしてくれそう。
そんな桐谷さんを、芸妓・梅花役の蓮佛美沙子さんは「人生を楽しんでいる人」と表現。蓮佛さんの若いのに落ち着いた物腰にも感心。今後がとても楽しみな二人。
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03月21日(木)
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