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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「勝手にキャッチコピー委員会」ロケ
縁あって「勝手にキャッチコピー委員会」というテレビ東京の番組に出ることになった。
「お笑い芸人と『言葉の匠』が企業に出かけて、勝手にコピーをつける」と聞いて「面白そう」と引き受けると、翌日には制作会社のやんかわ商店さんが説明に飛んで来てくれた。
これまでは主にコピーライターの方が言葉の匠として出演されていたのだけど、脚本家もありではということになり、友人の脚本家を介して、コピーライター出身脚本家の今井雅子に話が舞い込んだのだった。
収録DVDや放送を観てみると、深夜のバラエティ番組なのに、かなり真面目に作られていて、コピー対決も真剣勝負。とくに昨夜放送された林裕さんのコピーはさすが第一線!のレベル。軽く引き受けたものの、コピーは長いこと書いてないし、すっかり鈍っているけど大丈夫か……とドキドキしつつ、いざロケ本番。
コピー3本勝負のお相手は、インパルスの板倉俊之さん。小説を2冊出されていて、お笑い芸人の中でもとくに言葉の感度は研ぎ澄まされているとの前評判。

テレビ東京の控え室で、まずはメイク。
事前の打ち合わせで「当日はメイクが入りますので、そこの心配はいりません」とやんかわ商店さんに言われ、「メイクがないと心配な顔ってことですか?」と冗談半分で突っ込むと、「いえ、皆さん、メイクをしてきたほうがいいか心配されるので……」と真顔で答えられた。
メイクさんはサバサバしたお姉様で、「どんな感じにしますか?」「ナチュラルに」と答えると、ささっとナチュラルに仕上げてくださった。ついでに眉も整えてもらう。「白髪どうしましょう」と相談すると、「目立ってるのはこの一本なんで、抜いちゃいますか?」。初対面の方に、会って十分そこそこで白髪を抜いていただいた。
そんな感じで、今回は、「週刊ブックレビュー」出演のときほどは、化けていないと思われ。
ロケバスに乗り込み、一日かけてコピー対決の3か所とオープニングをロケ。移動中も和気あいあいと。窓の外見て「雪すごいね」なんて言いながら。ロケバスも久しぶりで、新鮮。
カメラはロケバスの中に置きっぱなしで写真を撮れなかったので、3か所でいただいたお土産の写真を。「無添くら寿司」の寿司ストラップ、「デアゴスティーニ週刊ロビ」のロビ君ストラップ。「ガンダムフロント東京」の記念写真。

くら寿司のストラップは、あるゲームで「当たり」が出たらもらえるのだけど、そのゲームはお客さんがテーブルから参加できる。「遊べてお手伝い」なトムソーヤ的発想のこの仕組みを始め、工夫や発明の宝庫で「へえ〜」の連続。
めったに見られない舞台裏にもお邪魔。回転寿司はここまで進化している!の最先端事情とともに、ネットをかぶったMC新井恵理那嬢の額の美しさと理想的なたまご型フェイスにもご注目。新井さんは放送で見る以上にいろんな意味でかわいい女の子で、愛されオーラがぽわわん。
司会のビビる大木さんは、目配り気配りのきいた人。好きにしゃべっているようでうまく流れを作っていて、相手に緊張させずに締めるところはきっちり締める。絶妙なバランス感覚が引っ張りだこの理由かもしれないと思った。
板倉さんは、食べているときも、機械の説明を聞いているときも、小声でぼそぼそ。トゲや毒がわさびのようにきいていて、ボディブローのようにじわじわおかしみが。いつでもなんかおもろいことを言ってやろうと虎視眈々。待ち時間に話をうかがうと、小説も二足の草鞋をひっかける感じじゃなくて、本腰入っていて、脚本の話も興味を持って聞いてくださった。妥協したくない、もっと深めたいという想いが伝わってくる。何事もとことん突き詰め、掘り下げる人のよう。
ところで、くら寿司は「堺が発祥」だそうで、堺親善大使のわたし、そこにすかさず食いついた。「一号店が中百舌鳥」と説明されて「二駅隣の泉ヶ丘です」と声を弾ませ、ビビる大木さんにローカルネタを突っ込まれてたのがカットされてなければ、聞いていただけるかと。
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02月19日(火)
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