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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ ワインあらためブドウ、勝沼の休日。
からりと晴れた秋の行楽日和。かねてより行きたいと願っていた勝沼へ。おめあてはワイン。ワイナリーめぐりで飲み比べて気に入ったものを買って帰ろうという計画。

しかし、下調べしないで行ってみると、現地での移動手段確保が難しいことを思い知る。勝沼ぶどう郷駅からぶどうの丘行きの寿司詰めバス(300円)にぎりぎり乗り込めたものの、そこから先に行くにはタクシーを呼ぶしかない。

ぶどうの丘にはレストランも温泉もワイン試飲コーナーもお土産屋もあり、徒歩圏にはぶどう園もあるので、ここで一日過ごそうということに。

それにしても勝沼の何というにぎわい。奥さんが勝沼出身というダンナの知人にお土産売場の写真をメールすると、ちょうど奥さんが帰省中という返信。しかも実家はぶどう園とのこと。観光ぶどう園ではないけれど、うちで良かったらぶどう狩りしますかというありがたい申し出をいただき、急遽計画変更。

ぶどうの丘まで迎えに来てもらい、ぶどう園へ。袋に入ったぶどうがずらずらずらっ。袋をひとつひとつかぶせる作業は大変でしょうねと話すと、そこに至るまでがもっと大変なのだそう。

放っておくと鈴なりにだらだらと実ってしまうのを先っぽだけ残して積み、実が重ならないように間引く(摘粒=てきりゅう)。その作業が、気が遠くなるほど大変らしい。

さらには種ができなくなる薬に一房ずつつける作業も。

「それを何房分やるんですか?」と聞くと、数はわからないけれど単位は「万」とのこと。

美しき大粒のピオーネ。「このきれいな形に、自然に実るわけではないんです。人の手が何度も加わっているんです」。

ぶどう狩りの後、近くの小学校の広い校庭で子どもたちを遊ばせる。知人の奥さん、ぶどう園にいるその妹さん、わが家の娘三人。たまはブランコにカルピスウォーターを乗せて観察。この後親子混合リレー大会をやった。

出荷用のぶどうを詰める作業場で、ぶどう園の園主(知人の奥さんの妹さんのダンナさん)から、さらにぶどう作りのお話をうかがう。

摘粒はまだ小さな実から将来像を想像して間引くので、盆栽のようなセンスと勘が必要。上手に摘粒しないと、粒が隙間からどんどん抜ける脱粒(だつりゅう)が起きてしまう。

自然相手の仕事で、怖いのは台風。雨に濡れないようシートをかぶせても湿気にやられるらしい。

日本人の「美しいぶどう」への飽くなき追求心は世界最高レベルで、おそらく世界一美しいぶどうが作られている国だろうとのこと。

おみやげのピオーネ、この一粒一粒ができるまでの行程に想いを馳せて、いただきます。

ぶどうの丘に戻って温泉に入り(混んでいて、シャワーも10人待ちの行列。露天風呂が気持ちよし)、ワインを一杯だけ飲んで、タクシーで駅へ。電話で呼んでも初乗り料金だけで済んだ。たまは、小学校の校庭がいちばん楽しかったそう。
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@p_mit いえいえ、早く出たい、乗り物(上野動物園出たとこにある遊園地)行きたいとブツブツ。でも何かしら持ち帰るものはあったのではと。自分が子どもの頃展覧会や演劇をたくさん見せてもらったのが肥やしになったので、そう思っています。
posted at 08:26:49

【たま語】「ママ、たまちゃん、なんでもになれる?」。なんでもなれるよ。なんでも、にもなれるよ。「たまちゃん、ひーろーになりたい」。ヒーローって知ってるの?「しらない。でも、かっこいいなあって」。イメージはつかんでる。ヒーローは「なんでも(=万能)」でもあるね。
posted at 08:24:27


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09月18日(日)
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