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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 『ポンヌフの恋人』の次に映画を観られるのは
ご近所仲間で鉄道と映画をこよなく愛するT氏が「行けそうにないので」と『海炭市叙景』の前売り券を譲ってくれたとき、「これもどうぞ」とおまけについてきたのが『ポンヌフの恋人』。有楽町イトシアにある劇場で観る。スクリーンで観られてよかった。はじける若さも水も炎も、あの大きさがなくては迫って来ない。この若さで、ここまで体当たりに演じられる女優さん、日本にいるかしら。ジュリエット・ビノシュは撮影当時、監督と恋仲だったらしい。彼にすべてを委ねられる関係だったからこそ、なのかもしれない。
この日記を書いているのは東北で地震があった3月11日の5日後の16日。今だったら、あの若さも水も炎も違って見えたかもしれない。こんなときだからこそ映画をという声もある。気持ちもある。けれど、今は映画を吸収する余裕が自分の中に残っていない。
「てっぱん」で忙しくてしばらく映画を観に行けなかったけれど、時間が有り余っていても、気持ちに空きがないと、やはり行けないものなのだ。その産業に作り手として関わっているわたしがそんなことになっている。大阪の父によると、大阪の映画館はいつもと変わらず人が入っているように見えるそうだが、東京の観客は激減しているだろう。余震もある。原発にも脅かされている。物語の続きより、自分のこれからのほうが気になっている。
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@soi_oh 『ポンヌフの恋人』スクリーンで観られて良かったです。鮮やかに脳裏に焼き付ける場面の連続でした。炎の残像がちらついている感じです。ところで、父イマセン @imasenhigh が数年前にピースボートに乗り、おおいに満喫したようです。歩く広告塔になってますよ。
posted at 14:54:54
『ポンヌフの恋人』リバイバル公開を観る。水と火と若さのエネルギー爆発。脚本も手がけたカラックス監督とジュリエット・ビノシュは撮影当時恋仲だったと公式サイトで知る。しかもポンヌフがセットだったとは! http://leoscarax.com/ 新橋をポンヌフと呼んでた人、いたな。
posted at 14:43:45
@yulimekko おっちゃん、おっさんは、たまにとってのツボワードのようです。去年は「おっちゃんごっこ」なるものにはまってたので歴史は古いですよ。 http://j.mp/98xtSl
posted at 13:58:18
@miffymama びっくりするぐらい当たりますよね。役名でも役者さん名でも当たるのがすごい。「朝の番組」は大きなヒントですがw
posted at 13:56:31
@lalala_moto 音楽と脚本の産みの苦しみ、相通ずるものを感じます。ハナメロ作曲家の尾飛良幸さんとustreamで対談したのですが、「最初に作ったものが勢いある」という話で盛り上がりました。その尾飛さんが用意した曲に脚本をつける試み。作曲家と脚本家のセッションです。
posted at 13:55:06
@nakamurayoshimi おお、懐かしい先生方のお名前!顔がパッと浮かびました。永山先生とは「てっぱん」でつながって→ http://j.mp/hDQS4v 最近よく電話してます。
posted at 13:51:55
02月25日(金)
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