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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ お好み焼きのご縁と愛!「てっぱん」撮影終了を祝う会
NHK大阪放送局スタジオ。出演者、スタッフ、「てっぱん」関係者多数と報道陣これまた多数が見上げる中、さあ、くす玉が割れますよ。
「あ、はっぴぃ さつえいしゅうりょう〜」と玉緒さんが言ったかどうか、くす玉が割れて、中からコテ形の垂れ幕が。皆が手にしたクラッカーを一斉に鳴らし、拍手、歓声、そして雄叫び。てっぱんチームは威勢のいい若い男子のるつぼ。ただでさえ熱いところに撮影終了の起爆剤が加わり、うぉ〜〜〜〜〜といった熱気が渦巻く。「つばさ」のときは解放感が浮遊感となってウキウキほのぼのした幸福感に包まれていたけれど、「てっぱん」はどこまでも熱い。名は体を表すのか。
報道陣側の正面から見ると、「撮影終了」の文字が。

花束贈呈、出演者挨拶、報道陣からの質問。撮影終了した今の気持ちを聞かれて「撮影は終わりましたが放送は続きます」と「てっぱん」へのさらなる応援を訴える初音(富司純子)さんのきりっとした姿勢に背筋が伸びる。今いちばんしたいことを聞かれたあかり(瀧本美織)は「この後の打ち上げがしたいです」。ほんとにもう、この子は〜と一同親バカの顔になって天然娘に目を細めるのだった。

というわけで関係者だけが残り、乾杯。それから記念撮影。オープニングのてっぱんロゴを表現しようとしているらしく、「て」「っ」「ぱ」「ん」の文字を手分けして持つ人あり、注連縄のようなものもするすると渡された。果たして、写真になると、ロゴの形になっているのか。わたしは大好きな伝(竜雷太)さんの後ろといういい位置。それにしてもユーズドのジーンズをはきこなす足長伝さんのカッコよさったら。並みいるイケメン軍団を差し置き、ダントツのいい男っぷり。


ホテルの宴会場に場所を移し、撮影終了を祝う会。皆さんのスピーチの合間に広い会場を回遊し、挨拶して回る。オープニングタイトルを手がけた森本千絵さんと中島信也さんが一緒にいて、けっこうゆっくり話せた。お会いしたいと思っていた人から「お会いしたかった」と言われて、うれしくなる。森本さんの会社の名前はgoen(ご縁)。五円玉をモチーフにしたご縁玉(というのかな)を記念にいただく。お好み焼きもご縁もまあるい。

顔合わせや撮影の合間にご挨拶したきりの出演者の皆さんにもあらためてご挨拶。わたしは壇上のスピーチで数日前に見つけた白髪の束の話をした。それぐらいあかりやおばあちゃんや村上家や田中荘のみんなと一緒に悩みあがいたことを言おうとしたのだけど、これじゃまるで苦労自慢みたいだ。その脚本から最大限のものを引き出し、ふくらませ、形にしたスタッフや出演者を労う言葉が足りなかった。助けていただきありがとうございました。完パケに脚本の行く先を照らしてもらったことが何度あったことか。作品が、灯りだった。

あっという間に3時間が過ぎ、締めは参加者三百名のてっぱんダンス。近藤さんとともに出演者らも壇上へ。ステージ下の久太(柳沢慎吾)さんは最後の湯気を作るところで「赤色灯〜」と抜かりない。

2次会はライブハウスに移動。「つばさ」の2次会でも夢のライブ実現に興奮したけれど、今回はさらにパワーアップした感あり。歌だけでなく漫才あり、コントあり。やすしきよしコンビのニセモノが登場したかと思えば、中岡徹(松尾諭)と民男(前田航基)が「中岡家」を結成して親子漫才を披露。会場からの「てっぱんとかけまして」のお題に「鉄板とかけまして、即興漫才と解きます。その心は、どちらもカチンコチンです」。「民男、天才!」と絶賛の嵐。


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02月18日(金)
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