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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 充実した一日but今井雅子は存在しない
〆切のない日々を満喫して2週間。今日は渋谷で打ち合わせが入ったので、外苑前に勤める元同僚のみゆきちゃんとランチ。みゆきちゃんが指定した待ち合わせ場所は、AQUAVITという、ジャージで大阪弁の台詞を打ちまくっていた生活とは対極にあるような、お洒落なお店。「ニューヨークで20年間人気を博しているモダン・スカンジナビアン・ダイニング“アクアヴィット”東京店」とのこと。北欧インテリアも店員さんの対応も隙がない。ボリュームもお上品で、ガンボスープ風のソースに惹かれて頼んだ魚料理は、あっという間に胃袋へ。
「おなかいっぱいにならないね」とシフォンケーキ400円に塩キャラメルアイス200円をプラスして注文。ランチ1700円と足して2300円也。次回は2500円のランチコースにしてみよう。
共通の知り合いやツイッターの話で盛り上がったら、あっという間に一時間経っていた。
渋谷での打ち合わせは、初めて会う制作会社の人と。わたしが「お見合い」と呼ぶもの。メールからはどういう人なのか読めなかったのだけど、会ってみると仕事以外の雑談が大いに盛り上がり、この人となら楽しく仕事できそうだぞと安心する。お見合いの第一印象はいい感じで、次に進むことに。映画関係の人と話していると、映画のタイトルが次々出て来る。あれも観てないこれも観てない、あれも観なきゃこれも観なきゃ。
「てっぱん」の撮影終了を祝う会に向けてデジカメを新調したり(安くなっていてびっくり)、久しぶりに大好きなキャンドルハウス青山に立ち寄り、スイーツそっくりキャンドルを買い込んだり、万歩計は15589歩を叩き出し、充実した一日。
が、そんないい日に水を差すように、またしても「今井雅子は存在しない事件」が起こる。今井雅子名義で振り込んだお金がわたしからの入金と認められず突き返され、手数料を払って差し戻さなくてはならない事態に。「何とかなりませんか?」と電話で粘ったけれどダメだった。
旧姓をそのまま筆名にしているし、郵便物もその名前で届くし、今日会った人たちもわたしを今井で呼んだし、自分ではすっかり今井雅子のつもりなのだけど、正式には今井雅子という人間は存在しないことになっている。それを指摘されるたびに、足元に寒い風が吹く。保険証には筆名も併記されているのに、それでも通用しない。以前、パスポートに旧姓を併記できるようになるかもという新聞記事を見たけれど、それが実現すると、効力を発揮してくれるのだろうか。
以前も日記に書いた(>>>2007年05月01日(火) 今井雅子という人物は存在しない!?)けれど、旧姓で仕事されている皆さんは、このやりきれない不自由とどのように折り合いをつけているのでしょう。
02月16日(水)
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