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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 長靴×絵本×ハート×肉のクリスマス
クリスマスイブの昨夜、たまはなかなか寝つかず、ダンナと「どうする?サンタのプレゼントの仕込み?」と相談し合ううちに親のほうが眠気に負けてしまった。今朝、寝ぼけ眼のたまがトイレへ行ったすきに行動開始。用意しておいたプレゼントを白い布袋に詰め、サンタクロース姿のペネロペのぬいぐるみの隣に置く。トイレから戻ったたまに「ペネロペちゃんの横に袋があるよ。サンタさん来たんじゃない?」と声をかけると、二割り増しに目を見開くと、袋に駆け寄った。

心からサンタクロースを信じているんだな、とわかる瞬間。

袋を開けると、赤いクリスマスの包装紙に包まれたプレゼントが二つ。モコモコした厚みのあるほうをビリビリと開けるたま。中から現れたのは、アンパンマンの赤い長靴。中にはアンパンマンのお菓子がぎっしり。「すごーい。きょねんはえほんだけだったのに!」とたまは感激。「去年よりお姉さんになったからね」とわたし。

実はこのプレゼント、マンションの管理人さんからのもの。毎朝保育園へ行くときに言葉を交わすのをとても楽しみにしてくれている。「24日の朝、保育園に送ったら管理人室に立ち寄って」と言われ、昨日の朝、渡されたのだった。

もうひとつの平べったい包みを開くと、本が二冊。『おまえうまそうだな』(宮西達也)と『100かいだてのいえ』(いわいとしお)。去年の『ちか100かいだてのいえ』(いわいとしお)と『ペネロペゆきあそびをする』(アン・グットマン)に続いて、今年も本を贈ることにした。

地下版で親しみのある『100かいだてのいえ』に食いつくかと思いきや、先に手に取ったのは『おまえうまそうだな』。パパに連れられて映画を観たときには反応が鈍かったらしいが、本を開くなり「このえいが、みたよ」と自慢げに語りだした。「えいがとほんは、さいごがちがうんだよ。ほんはおわかれしておしまいだけど、えいがはまたあうの」。映画の内容もしっかり把握していたことがわかる。同じ作品に別な形で出会い直すことで発見がある、と親も発見。

「たまちゃん、いいこじゃないんだけど。どうしてサンタさんきたの?」とたま。それは管理人さんが、いい子がいるおうちはこちらですってサンタさんに教えてくれたからよということにして、管理人さんにお礼を言いに行く。「管理人さんのおかげで、サンタさんのプレゼントがもらえたのよ」は本当のこと。

他に昨夜、『パコダテ人』の子役だった前原星良ちゃんのお母さん、せらママからもプレゼントが届いた。365日、日付の数だけわんわんがいる「ちばわんカレンダー」と、チュッパチャップスの柄のポップなバンドエイドと、いくつあってもうれしい髪留めゴム。メッセージが書かれたケーキ模様のレターセットも素敵。


わたしがパソコンに向かっている間に隣の部屋でおとなしくしてるなと思ったら、たまは青い包装紙を持ってきて「あげる」と差し出した。見ると、びっしり描き込まれたハート。「ママ、ハートすきでしょ」。パパには別バージョン。これが親二人へのクリスマスプレゼントとなった。
ご近所仲間のY家から遊びに来ませんかのお誘いを受け、たまとパパはお出かけ。わたしは仕事。夕食で合流すると、ワインにチーズにステーキにグラタンにサラダに……と豪華なクリスマスディナーが待ち受けていた。罰が当たりそうなほどの霜降り神戸牛に感無量。昨夜のわが家のささやかなクリスマスは今宵の感動を盛り上げるにふさわしい前座だったのだ。至らないところを補ってくれる友人の存在に、あらためて感謝。子どもたちに小さなヘアピンをプレゼントして、わたしもサンタクロースになった。
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12月25日(土)
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