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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 9月は『パコダテ人』月間
この日記をつけているサイト「エンピツ」には過去日記機能があり、同じ日付の日記を並べて表示してくれる。それを見ていると、一年に一度しか会わない人と二年続けて同じ日付に会っていたり、ある作品に関する出来事がやはり同じ日付に起きたりする。10年間欠かさず日記をつけている日もあれば、2日しかつけていない日もある。波みたいなものがあるのを感じる。

今井雅子の映画デビュー作『パコダテ人』に大泉洋さんの娘、古田まゆ役で出演した前原星良ちゃんのお母さん、せらママと今日会った。一日違いだけれど、去年の昨日(2009年09月14日(月)ヘッドスパとジェルネイルのビューティサンデー)に会っている。

9年前の今頃、撮ってたのよねえと話す。たしか相米慎二監督が亡くなった日にクランクインしたから9月9日。わたしはロケ終盤に函館にお邪魔した(2001年09月23日(日) 『パコダテ人』ロケ1 キーワード:事件)。

「ぴまわりほいくえん ぴよこぐみ ぷるたまゆ」と愛くるしいパコダテ語の台詞を披露した5才の星良ちゃんは、今中学3年生。「来年、あのときの(宮場ッ)あおいちゃんの年になるのよ」とせらママ。そして当時影も形もなかったわが娘のたまは来年、あのときの星良ちゃんの年に追いつく。「十年ひと昔ねえ」と二人でしみじみしてしまった。

星良ちゃんとせらママにとっても、わたしにとっても、パコは初めての映画だったから、何もかも新鮮だったし、今は何もかもが懐かしい故郷のような作品になっている。作品に関わった人たちのことを語り合うとき、親戚を思い出すような目になってしまう。

「たまがね、あおいちゃんが歌っているCMの真似して、ヒマラヤほど〜の〜って熱唱してるの」とわたしが言うと、「いやーん、見たいわあ」とせらママ。たまが生まれて間もない頃から成長を見ているので、姪っ子のように思ってくれている。夏休みのロンドン旅行のお土産に"Don't call me sweetie"(かわいこちゃんよばわりしないで)と書かれたお菓子いっぱいのTシャツ(わたしが着たい!)と星良ちゃんのおさがりのサインペンセットといただく。

8年前の今日はパコを追っかけて宮崎映画祭へ行っていた(2002年09月15日(日) パコダテ人P面日記 宮崎映画祭1日目)から毎年この時期はパコを想う波が来ているのかもしれない。

パコの前にもラジオドラマとテレビドラマでデビューしていたものの、現場に立ち会ったのも、パッケージ商品になったのも、パコが初めてだった。脚本家・今井雅子の原点だし、いちばんわたしらしさが出ている作品だと思う。

9月は読書の秋、芸術の秋でもあるので、amazonで今井雅子作品を集めてみた。パコから始まった脚本作品や関連本をひとまとめに。
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@yoko_d わあ、カンテグランテご存知ですか。ゴータマショコラが大好きでした。ウルフルズが昔バイトしてたらしく「カンテG」が出てくる歌もありますね。大丸のロンドンティールームも行ったことあるような…。お茶することが何より好きです。
posted at 22:27:04

【たま語】パパとアンパンマンごっこ。悪者のバイキンマンになりきって赤ちゃん人形を人質に立てこもり、「あかちゃんがどうなってもいいんだよ!」。どうなってもいいんだな、とすごむところが投げやりになってる。
posted at 22:23:31

【たま語】パンツをはいたら、次はズボン。「あんよでてこい、あんよでてこい」と自分にかけ声。「あれえ、さかさまだ〜」。前後逆でやり直し。
posted at 22:21:27

【たま語】お風呂上がりにはくパンツにこだわりがあるようで「キラキラがあるやつがいいよ〜」と探し回るが見当たらず。「あきらめて、これにしよう」と手近にあったパンツで妥協。「どっちがまえ?えがかいてあるほう?あれれ、ぜんぶもようだ〜」。パンツはくのもひと騒動。
posted at 22:20:34


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09月15日(水)
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