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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 一杯目のビールみたいな仕事したい
作曲家のサクライエーコさんと再会する。上野でバレエ『マノン』を鑑賞した後に劇場そばの居酒屋で飲んでいたら、プリマのギエムが現れ、興奮しながらチケットにサインをもらった2005年7月16日ぶりだから、5年の間が空いた。

もともとはわたしが広告会社のコピーライターだったときに、CMの音楽制作で出入りされていた。仕事で組んだことはなかったけれど、わたしと同じチームの先輩と仲が良かったことから食事を一緒にする機会があった。

5年前に会ったとき、わたしは脚本家業に専念するために会社を辞めてフリーになったばかりで、「フリーって淋しいわよね」と音楽制作会社を辞めてフリーになっていたサクライさんと盛り上がった。そのときは他に二人いたのだけど、今回は初めて、二人きりでお茶することに。5年前には影も形もなかった子どもを授かり、サクライさんとは「子育てしながら自分の名前を看板に仕事をする者同士」となった。

境遇も近いけれど、大切にしたいものも近く、サクライさんの言葉に共感することが多かった。「子どもを理由に仕事に穴を空けたことがない」ことで一致。それをすると次はないという不安ゆえの意地もあるけれど、仕事に支障をきたすほどの大きな病気やケガを子どもがしていない証拠でもある。家族は健康でいてくれるだけで十分仕事に協力しているよね、感謝しなきゃねと話す。

サクライさんは作曲の大ベテランで、NHKの番組「トップランナー」で「コマソンの女王」と紹介されたほどだし、映画の仕事もちょくちょく舞い込んでいる。でも、だからといってギャラを吊り上げたり、評判にあぐらかいたりしない。「ギャラが高いからって敬遠されるってことはないと思うんだけど、あいつが作るものはもう今じゃないって飽きられたら終わりだね」。それは脚本家も同じ。

「ビールってさ、一杯目がおいしいけど何杯も飲んでるうちに新鮮みがなくなるじゃない?でも、何度仕事をしても、ああ、サクライさんのビールはうまいって言われたいのよ。いつだって、うまい一杯目のビールを出したいのよね」とサクライさん。ああ、わかる、その気概。そうよそうよそうだよねと力強くうなずいてしまった。そして、自分も仕事をする相手に対して、「一杯目のビール」を感じられる舌を持っていたい、鈍らせたくないと思った。

一杯目のビール。いい言葉、もらっちゃった。
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