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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 堺三保さんの実在を確かめる会
2か月ほど前のこと、シナリオ作家協会つながりの脚本家たちで飲んでいたとき、「堺三保さんって、ほんとにいるの?」という話題になった。なんだか「サンタクロースって、ほんとにいるの?」みたいだけど、ツイッターのアイコンの風貌はどことなくサンタさんっぽくもある。話題にした脚本家たちは、皆ツイッターで堺さんとつながっていた。その少し前に、堺さんが自分のアカウントを誤って消してしまうという事件があり、すぐさま新アカウントを取り直したものの、以前から冗談半分に囁かれていた「堺三保は実在しない説」が浮上したのだった。
ネット上での発言の多さと影響力から「リアルには存在しない人」という都市伝説(!?)が生まれたのかもしれない。
わたしと堺さんのつながりは、ツイッターなんてものも知らなかった3、4年前にさかのぼる。「高校の先輩の脚本家」と名乗る堺さんが、同業者がいた!という喜びのメールを送ってくれたのが始まりだった。その後mixiでつながり、mixi上で堺さんがツイッターのことを話題にしているのを見て、「そんなに楽しいですか?」「楽しいですよ」というわけで、ツイッターを始めた。
メールでつながって間もなく、堺さんはアメリカ留学に発ってしまい、本人に挨拶する機会を逃したまま数年が経ち、最近ではツイッターで毎日のように会話するようになって、ますます身近な人になったものの、まだ会っていない……というインターネット時代ならではの関係になっていた。そういえば、「会う回数が友情を測る物差しではない」とわたしがツイッターで話題にしたとき、「だったら、自分は友達がいなくなる」と返信してきたのが堺さんだった。
そんなわけで、「会ったことなくても友人」だけど、「どんな人だか興味ある」堺さん。脚本家仲間も「会ってみたい」と興味津々で、留学を終えて夏に一時帰国したときにつかまえようとなり、今宵「堺三保さんの実在を確かめる会」が開かれた。
人形町の鉄板焼き屋「どれ味」にわたしが到着すると、ツイッターのアイコンの似顔絵から想像した姿形の堺さんが3Dで着席していて、他の脚本家二人と談笑中。名刺交換して、乾杯のドリンクが来た頃には、何度も会っているかのような空気に。ツイッターのすごいところは、初対面の人同士の前置きを不要にするところ。共通の話題や人に困らないので、いきなり話が弾んでしまう。
「監督」になるために留学を思い立ったという堺さん。英語で脚本を書く大変さ、脚本からシーン表を作ってくれる便利なソフトの話、実技で撮る映画のオーディションにすごいレベルの高い卵が来るよという話などを興味深く聞く。留学資金を何十人という友人が出資したそうで、「債権者会議で留学の成果を発表させられるんです」と頭をかく姿は楽しそうでもある。堺さんの将来に懸けている人たちも面白がっているのでは、と想像する。
わたし以外はアニメを共同脚本で書いた経験のある人たちで、共通の知り合いの関係者もいて、テーブルにいないその人たちの話題で盛り上がった。自分の「志」を貫く難しさとカッコよさについて、考えさせられる。
堺さんの実在を確かめつつ話はあっちこっち飛びながらゴムまりのように弾み、おいしい鉄板焼きも食べられて(お洒落なのにリーズナブル。ここはまた来たい)、また明日から頑張って書くぞ、と元気をもらった夜だった。
堺さんとわたしが卒業した高校のさらに先輩には阪本順治監督がいるので、「次は阪本監督をまじえて」と勝手な約束をした。
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