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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 大手町と青山界隈を歩いて歩いて16325歩
脚本家は体が資本。締切に追われる前にと昨年の人間ドックに続き、初めての脳ドックを受けることに。
大手町のクリニックを8時45分に予約。8時台の駅も電車も人、人、人。大手町駅に着くと、出勤の人々がすごい勢いで押し寄せて来る。さあ月曜日だ働くぞの気合が集まって、エネルギーが満ちている。通勤していた頃を思い出しつつ、こちらも背筋を伸ばして早足になった。
受付で渡されたカルテに「41歳」とあり、あれ、わたし41だったっけ、としばし考える。数か月前に40代突入を祝ったことを思い出すまでに数十秒。病院のカルテが間違えるなんて。それともこれは何かのテスト?脳ドックだけに。
脳ドックの目玉、MRIは初体験。閉所恐怖症じゃないですか、すごい音がしますよとお医者さんに言われ、気分悪くなったら鳴らしてくださいと看護師さんにブザーを握らされ、緊張。ぐわーんと体を覆われて外から見たらカプセルに封じ込められた状態になるや、ガンガンカンカンと耳元でにぎやかな音が鳴り響く。あれは脳への反響を調べるものなのか。建物を叩くような効果が?人間の我慢度を試しているようにも感じる。
慣れとは恐ろしいもので、次第に音が気にならなくなり、しばらく会っていない人の顔を思い出したり書きかけの脚本の流れを検証したり。最後のほうは全身がリラックスしてきて、ブザーの出番はなかった。
他は眼底検査や心電図などおなじみの検査。腹囲計測で信じられない数字を聞いたけど、腹囲はウエストとは別物なのか。いちばん細いとこの下の膨らんだとこを測っていた気もする。
健診を終えてもまだ10時過ぎ。ブリックスクエアを抜けて有楽町駅まで歩き、大阪出張の切符を手配。ブリックスクエアに戻ってジョエルロブションのパンとカフェラテで早めのランチ。
家に戻って仕事を片付け、夕方から青山界隈へ。以前働いていた青山一丁目の次の外苑前で同僚だったアサミちゃんと待ち合わせ。わたしに待たされている間にアサミちゃんが帽子を買ったお店で、わたしもオレンジと白の帽子に一目惚れ。
千駄ヶ谷方面へてくてく。会社員時代に得意先からの帰りによくお茶で立ち寄っていたサザビー近くにあるSHIZEN(シゼン)というギャラリーへ。ここでアサミちゃんの友人の竹本ゆき子さんという陶芸家さんが作品展をしている。「大阪出身で京都の大学行ってた人」と聞いていたのだけど、「大阪どこ?」と聞くと「大阪言うても南のほうで」「もしかして泉北?」「当たり、新檜尾台です」。なんと堺のふた駅先出身。しかも京都にいた頃、わたしがバイトしていた百万遍のコレクションという店と同じ並びのバンボシェという店でバイトしていた。どこかですれ違っていたかも、と興奮。でも9歳年下。
作り手の竹本さんの人柄を映すような、素朴だけどしっかりした存在感のある器たち。注ぎ口がついていてソースやドレッシングにも使えそうだけどスープやアイスにも良さそうな深さのある皿を二つ買い求める。常設スペースにも心惹かれる器がたくさん。道具でありつつ作品でもある器は、見たり触ったりしているだけで楽しくて和む。
夜は会社員時代の同期の送別会。15人いた同期の14人目が卒業。皆日本や世界のあちこちに散らばり、なかなか集まれない。今夜集まれたのも主賓含めて6名。入社して17年経つけれど、会うとほっとして、話すことがいくらでもある。入社したときからとくに結束が固いわけではなかったけれど、時間が経ってもあまり離れず、心地よい距離を保ち続けている。
もう一人、同期入社ではないけれど一緒に働いていた女の子が参加。台湾生まれ香港育ちの彼女と九龍城の話題で盛り上がった。
わたしがいたマッキャンエリクソンはその和気あいあいとした雰囲気から会社というより学校に喩えられることが多かったが、会社を離れて5年近く経った今、ますます母校のような場所になった。
今日のtwitterより(下から上に時間が流れます)
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