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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ ドラキュラとブランコ大好き、たま3歳6か月。
2006年8月22日生まれの娘のたまは、昨日2月22日で3歳6か月。3歳の誕生日からの半年は、かなり早かった。その間に言葉もふえて、できることもますますふえて、日々たくましさをましているのだけれど、いまだにおむつ。わたしも4歳になる頃までお世話になっていたらしいから、のんびり親子なのかもしれない。

先月に引き続き、ペネロペちゃんとピンクのくまの「おおさかじいじ」と赤ちゃん人形の「ぽぽちゃん」が家での遊び相手。お医者さんごっこや保育園ごっこなどのなりきり遊びがお気に入り。3月に控えている保育園の進級お楽しみ会で演じる「ドラキュラ」の劇の練習に張り切っている様子。何をやらされているかわからず見よう見まねだった去年までとは違い、自分の役どころやストーリーを理解した上で取り組んでいるところが大きな成長。

この一か月の大ニュースは「ブランコで立ち漕ぎ」ができたこと。わたしと二人で公園に行ったときに初披露してくれたのだけど、普段公園へ連れて行くことが多いダンナは、初めてのたっちの瞬間を見逃したかのように悔しがった。

半年ほど前は、おしりをつけた状態でもこわがり、ちょっとでも背中を押そうものなら「やめて!」と涙目になり、さざ波のようにかすかに揺れるブランコにただ座っていた。それがもう立ち上がり、膝で加速をつけることを覚え、ぐんぐんと力強く漕いでいる。

このまま親から巣立つのか、と気の早い心配をしてしまいそうになる。

ついこないだまではびびっていたくせに、いざ自分が克服してしまうと、今びびっている子が気になるらしく、ブランコの鎖に手をかけたままじっとしている子を見ると、「あのこ、どうしたんだろうねえ」と優越感をにじませたり、先輩ヅラしてお手本を見せたり。ブランコを高く漕ぐ気分そのままに上から目線で見下ろしている感じがある。

そんなたまの最近の子守話リクエストは「おとこのこにブランコをおしえてあげる」お話。

子守話107「そらとぶブランコ」

たまちゃんが こうえんに いくと おとこのこが ブランコの そばに
たって こまっていました。
「どうしたの」と たまちゃんが きくと
「ぼく ブランコが こわいんだ」と おとこのこ。

「だいじょうぶよ。たまちゃんが おてほんを みせてあげる」
そういって たまちゃんが ブランコを こいでみせると
「たのしそう。ぼくも やってみたいな」と おとこのこが いったので
たまちゃんと おとこのこは となりどうしの ブランコで
ならんで こいでみることにしました。

さいしょは ちいさく すこしずつ おおきく
たまちゃんが となりにいると おとこのこは こわくありません。

どんどん どんどん たかく たかく
ちょうちょさんより たかく ことりさんより たかく

すべりだいや すなばが ちいさく ちいさく なっていきます。
いつのまにか こうえんは ちいさな みどりの てんに なりました。

たまちゃんと おとこのこの ブランコは くもを つきぬけました。
「もう ぼく ぜんぜん こわくないよ」
おとこのこは すっかり ブランコが だいすきになりました。
「こんどは もとの こうえんに どうやって もどるか おしえて」と
おとこのこが いいましたが たまちゃんは わかりません。

だって ひとりで ブランコを こいでいるときは 
こんなに とおくに きたことは なかったのです。
となりに おとこのこが いるから どこまでも いける きがして
ぐんぐん こいで しまったのでした。


今日のtwitter(下から上に時間が流れます)
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【たま語】「ママだいすき〜」と言うので、どこが好き?と聞いたら、「ほっぺた」。パーツじゃなくて、どういうところが好き?と聞き直したら、「こういうところ」とあらためてほっぺたを指した。
posted at 23:25:45


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02月23日(火)
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