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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 脚本家をメジャーにしよう!計画
何年ぶりだか思い出せないほどひさしぶりに自由が丘を訪ねる。去年のシナリオ作家協会忘年会が縁で、大先輩の加藤正人さんの誕生日会を兼ねた若手中心の新年会に声をかけてもらった。
以前一度ドラマをご一緒して、しばらくご無沙汰している女性ディレクターさんのお住まいがそっちのほうだったなと思い、連絡を取ってみると、彼女もちょうど午後に自由が丘にいるというので、お茶することに。Bar di Vinoというパンケーキが自慢のとても居心地のいいお店だった。会うのは2年ぶりぐらいだろうか。互いの近況を話していたら、あっという間に一時間経ち、彼女のおしりの時間となってしまった。
昔雑貨屋めぐりをしたことを思い出しながら路地を歩く。目移りしそうな楽しいものたちが誘いかけてくる。子ども服もキッチン雑貨も、かわいい、かわいい。一目惚れの傘は3000円でお釣りがくる。他に色鉛筆のお箸や模様のついたセロファンテープや顔のついたスプーンとフォークを買う。違う店で買った子ども用ガウンは840円。
という前置きの後に、メインイベントの新年会会場、金田という割烹のお店へ。足を踏み入れた途端、ロの字型のカウンターにひしめく人々。思わず引き返しそうになったら上の座敷へ案内される。
参加者はほとんど知らない人たちだけど、一昨日の映画座談会で会った方達と同じテーブルに着けたので、居場所がなくて困ることはなく、初めての人とも話が弾んだ。脚本家ってよくしゃべる人が多いんだなと感心する。わたしと同じく、皆さんしゃべり相手に飢えている。
2次会は、すぐそばの雑居ビル2階のカラオケスナックを貸し切りで。経営者が同じ1階の大衆居酒屋から、やんちゃに盛られた大皿料理がどかどか運ばれてくる。おでんは、はんぺんもこんにゃくも縮尺が狂うほど大胆に大きい。これを噛み切れというのですか?小さくなったりしませんか?とおっちゃんに聞いたら、ヌッと庖丁が差し出された。
からしはかぼちゃサラダかと見まがう盛りつけ。
誰も歌わず、ひたすらしゃべる。作協を若手から元気にしよう、という気運が高まっているらしい。脚本家の地位は日本ではまだまだ低いので、脚本家をメジャーにしていこう、ということを皆さん真剣に考えている。「お互いの映画の初日を観に行って、脚本家に質問をしよう」「脚本家を囲んで裏舞台挨拶をしよう」「ロケ現場も見学しあおう」などと話す。皆さんイベント好きでもある。
「共同企画で面白いこと考えて持ち込もう」「旅行も行こう」と盛り上がるのを聞きながら、昔の日本映画の脚本家はけっこうグループで脚本を合作していて、泊まり込んでわいわいとアイデア出ししてたということを思い出す。会社員からフリーの脚本家になって、確かに映画もドラマも共同作業ではあるものの脚本家って孤独だなと感じていたので、こんなにも「みんなでなんかやろうよ」とうずうずしている脚本家がたくさんいることは驚きでもあり、うれしくもあった。
応援団とか広告会社とか、常にお祭りな環境にいたので、人一倍にぎやかなことが好きで人恋しいのかなと思っていたけど、脚本家にはそういう人が多いらしいぞと発見。これからも仲良くやっていけそうな人たちとたくさん出会えて、ほくほくした。
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@sakaisampo 行ってらっしゃい。こちらは顔洗って布団に行ってきます。RT @sakaisampo むくり。顔洗って学校行かなきゃ。
2:02 AM Jan 15th from web sakaisampo宛
USJ書き下ろし短編小説「クリスマスの贈りもの」第1話「サンタさんにお願い」第2話「パパの宝もの」第3話「てのひらの雪だるま」を再公開(最終話「壊れたビデオカメラ」は明日公開)。 http://bit.ly/7ympTp 読者がふえるとポイントがふえて……いいことあるのかな。
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