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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ クリスマスシーズンにはしかけ絵本が似合う
先週、本屋ではなくマルイの雑貨屋で見つけた大型しかけ絵本『わたしのおかいもの』。母娘で一目惚れして買ったのだが、娘のたまはすっかり気に入り、連日箱から取り出して遊んでいる。

デパートが一冊の絵本になったようなつくりで、ページを下から上がるごとに階が上がっていく。デパートと同じく、まずは一階から。紙袋(どことなく伊勢丹風)を手に取り、エスカレーターに乗り込む。このエスカレーターも動く。

化粧品売り場のコンパクトを開いて、お化粧ごっこ。


紳士物のフロアでは、変装眼鏡を買えて、これがたまのお気に入り。もともと目が離れているので、地顔をデフォルメしたような顔になる。


レディースファッションフロアでは、着せ替え服をとっかえひっかえ。

おもちゃと文具のフロアでは、実際にお絵描きできる筆記具がお待ちかね。本を作っているのは文具メーカーのコクヨ。

さらに上階にはレストランフロアと食料品フロア(通常は地下だけど……)。ここではシール遊びをしたり、食料品をページから外して買い物袋に入れたり。

ひととおり買い物を済ませて、「もういっかい!」となり、また一階から出直す、その繰り返し。あちこちに遊びがちりばめられていて楽しい本なのだけど、難点は糊付けが弱いのか、ちょっと遊んだだけで糊やセロテープの出番となる。補修工事も遊びのうちと思える人には。かなり楽しめる一冊。

フライングしてしまったけれど、クリスマスプレゼントにぴったりだったなあと思う。

贈りものになることが多いからか、クリスマスシーズンには、しかけ絵本が似合う気がする。最近読むのは、しかけ絵本づくし。とくにお気に入りは、友人セピー君から贈られたばかりのバレエ絵本二冊。前原星良ちゃんの発表会に行って興味を持ったと聞きつけ、しかけ絵本専門店で探してきてくれた。
『メグちゃんのバレエレッスン』は、つまみを引っ張って、ジャンプしたり、アラベスクのポーズをしたり、ピルエットを回ったり。『ちいさなバレリーナ』はティアラや髪をすく櫛やウエストベルトやアクセサリーがページに隠されていて、女の子のおしゃれ心をくすぐってくれる。

クリスマスといえば、横浜のブリキのおもちゃ博物館で買い求めた『Christmas at the zoo』という洋書もこのところ出番がふえた。手前はずいぶん前に誕生日プレゼントで贈られた『むしむし愛ラブユー』というハートいっぱいのかわいい絵本。集合写真の上段真ん中にある『Cookie Count』はロバート・サブダ作。この3冊は大人受けのほうがいいようで、娘よりわたしが楽しんでいる。

娘の贔屓は『コロちゃんのクリスマス』。大人には物足りないぐらいの、紙をひょいとめくるだけのシンプルなしかけ絵本だけど、3歳児にはこれぐらいがちょうどいいのか。お手伝いそっちのけで遊んでばかりいるコロちゃんに感情移入して、何度も読んでとせがむ。


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12月16日(水)
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