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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「たまちゃん ほいくえん いきたかったよぉ(涙)」
保育園でインフルエンザにかかった子がちらほら出て来たので、なるべく登園を自粛してくださいと言われる。打ち合わせのない日は自宅のキッチンで原稿を書いているので、家で見れないことはない。そういうわけで今日は自宅保育。「ママはお仕事があるから、たまちゃん一人で遊べる?」と聴くと、「うん。たまちゃん あそんで ママ まってる」と物わかりのいい返事。ところが「ママ まだあ?」にはじまり、「ママ おしごと おしまい」の催促。近視鏡と疲れ目防止と眼筋トレーニングを兼ねてピンホール眼鏡をかけて作業しているのも気に入らず、「ママ こわいから やめてよ」。
よーし、ちょっとだけね、と絵本を一冊読んでまたパソコンに戻る。まとまった時間を取れないと考えもまとまらない。エンジンをあたためたと思ったら冷まされる連続でスピードに乗れない。
仕事にならないので、mixiでソーシャルライブラリーというアプリを始めて、今井雅子(いまいまさこ)関連の作品を本棚に並べたりする。そんなことをする暇があったら、子どもの相手をすべし、とパソコンの電源を落とした。
今日片付けるはずだった仕事を大幅に削り、たっぷり遊んだつもりではあった。しかし、それはわたしの一方的な評価だったことがわかる。帰ってきたパパが「たま、良かったねえ。ママと一日一緒にいられて」と声をかけた途端、みるみる目に涙が盛り上がり、あふれ出した。「たまちゃん ほいくえん いきたかったよぉ」。そして、しゃくりあげながら担任の先生の名前を呼んだ。
そっか、足りなかったか。保育園では、先生たちはとことん相手をしてくれるもんね。生返事なんかしないもんね。一緒にいるのに遊んでくれないママは、つまんないね。
「愛情の反対語は無関心」という言葉を思い出す。明日は一日、一緒に遊ぶことを仕事にしよう。
12月08日(火)
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