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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「チャイルドオアシスライブ」と「はだしになって」
広告会社時代にお世話になった大先輩の浜田哲二さんが作曲家の佐瀬寿一さんらと取り組んでいる「チャイルドオアシスソング」プロジェクト。21世紀の子どもたちが歌える新しい童謡を作ろうという試みで、わたしも作詞で参加させてもらっている。いまいまさこ作詞第一弾、はだしで春夏秋冬を味わう楽しさを歌った『はだしになって』は佐瀬さんの曲がつき、デュエットでのデモ収録が終わり、さあこれからどう発信していこうかというところ。
2008年09月04日(木) 佐瀬寿一さんと『はだしになって』
2008年04月16日(水) マタニティオレンジ269 『およげ! たいやきくん』作曲家が贈る新しい童謡
そのチャイルドオアシスソングの活動の一環で親子ミニコンサートが開かれることになり。マタニティビクス仲間のトモミさんとミュー母娘を誘って、娘のたまを連れて四人で参加した。
会場は浜田さんのギャラリー。椅子をたくさん並べて、前方が子ども席、その後ろに大人席。子どもだけで座って大丈夫かなと見ていたら、最前列に陣取ったミューとたまはリラックスした様子で、始まりを待っている。誕生日が一日違いの二人は、一年に数えるほどしか会わないけれど、通じ合うものがあるようで、互いが隣にいることで安心できたのかもしれない。
佐瀬さん作曲の「およげ!たいやきくん」で幕開け。お母さん世代にはおなじみだけど、子どもたちは初耳。続いて「ちくわぶ」というおにいさんとおねえさん(もちろんわたしから見ると、年下!)のバンドが加わり、チャイルドオアシスソングから生まれた野菜の歌などを披露。
佐瀬さんはキャンディーズの「暑中お見舞い申し上げます」や山口百恵の「パールカラーにゆれて」も作詞されていて、数々のヒットを放っているけれど、素顔はちょっぴりシャイで笑顔が人なつこくて子ども心を持ったおじさん。とぼけたトークにも味があった。
真ん中あたりで「寒空はだか」さんという芸人さん登場。いつもは浅草などでお年寄り若干名を相手に話しているらしく、今日の数十名を「大入り」と言う。ばらばらのお客さんが五人だけ、カシオペア座のように点々と座っていたりするらしい。お母さんたちは笑い(わたしはかなり受けた)、子どもたちは困った顔で聞いていた。
寒空さんがCDを出している「東京タワー」という歌があり、「東京タワーにのぼったわ〜」という歌詞ではじまり、最後は「よかっタワー」にあわせて手でタワーの形をつくる。子どもたちが真似するまでやりますよ〜と、マリンタワー版やらランドマークタワー版やら延々と歌い続け、子どもたちも「これをしないと終わらないのでは」と焦ったのか、最後には数人が「よかっタワー」のポーズを決めた。こういうとき、たまは固まっていて、後になって「ミューミューはタワーしたんだけど、たまちゃんはしなかったんだよね」と冷静に話していた。
「いっぽんでもニンジン」「かつおぶしだよ人生は」、再び「およげ!たいやきくん」と佐瀬さんの歌で締め、コンサートは約一時間で終了。大人には短いぐらいが、子どもにはちょうどいい時間。集中して最後まで聴き入っていた。
終了後はおつまみとドリンクが出て歓談。「ちくわぶ」のおねえさんには子どもたちを引きつける磁力があり、子どもたちがハーメルンの笛吹きのようについて行く。うちのたまも一生懸命話しかけていた。たまは輪の外でまごまご、じたばたするタイプで、ミューは対照的に、主張するわけでもないのにすんなり輪の中心にいる。
子どもたちが楽しそうにやっているのを見ながらトモミさんとじっくり話したり、会社時代の知り合いに再会したり、短編小説「クリスマスの贈りもの」の小冊子を配って宣伝させてもらったり、脚本家を目指す男の子と出会ったり、大人にとってもオアシスな時間だった。
当初プログラムにあった「はだしになって」は時間の都合からか披露されなかったが、改訂した最新の歌詞をご紹介。
はだしになって
作詞 いまいまさこ
作曲 佐瀬寿一
春の足音 聞こえてきたら
靴を脱いで 靴下脱いで
はだしになろう
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11月28日(土)
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